前職の最後に無能なパワハラ上司に遭遇した。彼がいたおかげで高速で転職活動を推進できたのだが、彼から受けたストレスは時空を超えて私の心に怒りの火を灯している。
無能な上司は社畜である。部下の心情・時間・体力などは考えない。部下が潰れようと何しようと、自分のプロジェクトが成功することだけを考えている。
会社にとっては当然、社畜は好都合だ。勝手に社員の尻をたたき、勝手にハードワークしてくれる。文句も言わず、とにかく仕事が第一で、会社のために身を粉にして働く。部下の都合など考えずにだ。
株主でも役員でもないのに、会社のために馬車馬のように働き続ける。
頭が鹿で、脚が馬。馬鹿である。
無能な上司は「リソースの制限」を考えない

「リソース」という概念が脳内に存在しない頭の悪い上司は存在する。
最近は官僚の過重労働が話題になっているが、私の前職・SIerにも似たような人間はたくさんいた。
こういうことを言う方とは、仕事でも実生活でも距離を置くようにしています。リソースが有限であるという前提を共有できないと議論が成立しないので
>(官僚の)過重労働は国会議員の質問(通告)が遅いからというのは陳腐な話だhttps://t.co/cJS12zHtBW
— pironnu (@geronnu) March 28, 2021
あるプロジェクトで脳みそが筋肉でできている男がプロジェクトマネージャーをやっていた。
彼は仕事が大好きで、平日7時から23時まで働くことを誇らしげに語っていた。
酒の場では「あのプロジェクトでは6時から会議が始まってさぁ」
というものだ。何も面白くない。酒がまずい。
脳筋は自分のことしか考えないので、部下にもハードワークを求める。
20時から突然打ち合わせを入れられることも多々あった。
「今から話せる?」
で、予定もなく、突然に20時から会議が始まるのだ。当時はそれが当たり前の環境だったから気付かなかったが、今冷静に振り返ると頭がおかしい。
頭が悪い上司は仕事と責任を丸投げする

ある日、これまでの経験と全く関係のない部署に異動になり、脳筋プロジェクトにアサインされた。
プロジェクト初日、脳筋とミーティングが設定されていた。
脳筋は初回のミーティングに20分遅刻してきて、それを詫びもしなかった。SIerの頭の悪いプロジェクトマネージャーは会議の延長を何とも思わない。
いつまでも会議をして、他人を待たせることに対して抵抗がないゴミクズである。
脳筋は60分ほど彼の仕事の武勇伝を語りまくり、最後に100ページ超のパワーポイントの資料を渡してきた。
電子媒体の時代に、紙である。
全く知見のない部署で、オンボーディングもなく、プロジェクトの開始時に言われたのは
「プロジェクト計画書を丸暗記しておいて」
だけであった。
私は数社転職を経験したが、オンボーディング期間が全くない会社は存在しなかった。どの会社もある程度、その会社で使われているシステムの説明であったり、概要を説明してくれたものだ。
脳筋は自分が作った分厚い資料を渡しただけだった。
担当するシステムの仕様については一切の説明もなかった。システムの仕様を書いた資料の在り処もわからなかった。
というか、開発するシステムを触ることもできなかった。ソースコードはどこにあるかわからないし、探しても見つからない。聞いても曖昧な答えしか返ってこない、とんでもない部署であった。
最初に「お前の役割はこれだ!」と“体制図”と呼ばれるものを見せられ、何の引き継ぎもなく「タスク」と「締め切り」だけを渡された。
「計画を作って協力会社に仕事を振れ!それを管理して報告しろ!」
とのことだった。
自分が何もわからないものを、どうやって仕事を振ればいいのだ。
ざっくりとしたプロジェクト計画書だけを読んでも協力会社のメンバーに何をやってもらえばいいかはよくわからない。
結局、協力会社のメンバーと相談してタスクを洗い出していった。
その上司は事あるごとに
「レビューだ。レビューしろ。レビューすれば品質は高まるんだ」
と言っていた。
アウトプットを出して、レビューして、再度アウトプットを出して成果物の品質を高めていく、という考え方はわかる。
しかし、ゼロからプロジェクトにアサインされたのであれば、アウトプットの前にインプットが必要だ。
体系的にまとめられた資料など存在せず、散らばったドキュメントをファイルサーバを漁って探さなければならなかった。
タスクについての説明も一切なかった。
「タスクA」という表題だけ渡されて、そのタスクに関するインプットはゼロ。
「こ、こんなやばいプロジェクトがあるのか…」
と即座に転職を決意した。
ダメな上司は問題を解決せずに根性でやり切ろうとする

タスクには元々の締切がある。
SIerでは「この締切通りに進めていく」とプロジェクトが始まる前から決めているのだ。
それを「プロジェクト計画書」という。
私が丸投げされたタスクについて、調査を進めていくと、はじめに定めた締切には間に合わないように見えたため、早めに相談することにした。
「脳筋さん、タスクAですが、調査からわかった内容を元に再度見積もってみたところ、◯月◯日の締切には間に合わず、XXの遅れが出る可能性があります。
本タスクに知見のあるメンバーを追加していただくか、後続のタスクに影響がない範囲で締切を遅らせることは可能でしょうか」
非常にコミュニケーションコストが高い上司だったので、いちいち色々と理由をつけて、丁寧に説明しなければならなかった。
そうやって一つ一つの報告に「理由」と「現状」、「問題点」「今後の見込み」などを考えて説明し、そこで出てきた答えはため息が出るものだった。
「人は増やせない」
「締切は変えられない」
「頑張ればできる」
「俺だったら1週間で終わる」
だったらお前が全部やれや…
リソースやそれぞれの適性や能力を一切考えず、全てを「根性」で解決しようとする人間は割と多い。
その他にも脳筋PMに色々と相談したことはあるが、具体的なアドバイス内容は
「土日も出社して、平日は0時まで頑張ろう」
「寝ないでやったら間に合う」
「協力会社のメンバーが一人でも残っていたら仕事を続けろ」
みたいな根性論ばかりで、「問題を解決するためのインプット資料の在り処や勘所」については最後までアドバイスをもらうことはできなかった。
そんな苦い思い出から、リソース無視の根性上司のようなエピソードを見ると胸が痛くなるし、そういう人間がいる組織には一生近づきたくないなと思っている。
退職を考えている人がいるならば、さっさと行動に移してほしい。嫌な上司と働いても何も良いことはない。会社を辞めて、自分の人生を取り戻そう。

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