SIerを辞めたい人は一定数いると思われる。
私もSIerを辞めた人間のうちの一人で、入社2年目からずっと辞めたいと思いながら8年以上もSIerで働いてしまった。
それはひとえに、給料がどんどん上がっていったからである。
SIerを辞めたい人がやるべきことはシンプルだ。
以下の順番で行動を起こせばいい。
- とにかく求人を見る
- 求人の中で求められているスキルを覚えておく
- スキルを満たせるような業務経験を積む
- エージェントに相談する
- 職務経歴書を書いて応募する
- 面接を受ける
- 職務経歴書を修正する
- 受かるまで面接を受け続ける
あなたはSIerに入社している時点で、保守的な人である可能性が高い。
口では意識が高いことを言っても、よくよく行動を振り返ると、レールから外れるのを恐れ、「エリートの道」を降りるのを嫌がってきた人だ。
だから、SIerには「辞めたい辞めたい」と会社の文句を言いながら実際には何も行動を起こさず、不満ばかり漏らしている人が多い。
そういう人間は典型的な「ダメ会社員」なので、そうならないようにしよう。
まずは求人を見ろ
転職したい人は何をすればいいかというと、とにかく求人を見ろ。
本気で、応募するつもりで求人を見ろ。
口を開けて棚からぼた餅が落ちてくるのを待っていても、マジで何も起きない。
誰かがあなたを見つけて、あなたの才能に感心して、
「こんな素晴らしい人材がSIerを辞めたがっているなんて!日本の損失だ!」
などとあなたをスカウトする可能性はゼロである。
SIerでダラダラ働いている時点で、他社の人間にそんな風に評価される専門性は身についていない。
SIerからの転職は非モテの恋愛と同じ。
とにかく、自分が行きたい企業を探して、マッチングアプリで「いいね」するかのように企業にLikeし続けなければならない。
「非モテの恋愛と同じ」と書いたが、SIerでは専門性は身につかないものの、「地頭はいい人」と評価してもらえることはけっこうある。
とにかく求人を見ろ。
で、どうするか?
「求められる人物像」を研究するんだ。
求人の中で求められているスキルを覚えておく
求人には「こんな人を求めています」という具体的なスキルが並べられている。
転職では「職務経歴書」という自分の業務経験を書いて提出するのだが、「自分の業務経験」が「求められている人物像」にかすっているか、マッチしているかをよく確認しよう。
SIerの業務経験でマッチするのは同じSIerだったり、コンサルティング会社だったりする。
技術が好きでウェブ系に行きたい人もいるかもしれないが、SIerの業務経験は残念ながら、なかなかマッチしない。
ウェブ系に転職するための具体論は別の記事で語る。
この記事ではあなたの志望がわからない前提なので、一般化した形で語る。
求人を見る
↓
行きたい会社・気になる会社の求める人物像を把握する
↓
自分の職務経歴とマッチングさせてみる
↓
人物像が合っていたらすぐに応募。
応募したい企業が求めるスキルと経験が合ってない場合は悩ましい。
すぐに転職したい場合は色々と「盛って」合わせていかなければならないし、時間があるなら異動でも手を上げてチャレンジでも何でもいいので、半年くらいかけて実績を残さなければならない。

エージェントに相談する
さて、「気になる企業を探す」といっても、実際私達が知っている企業は限られている。
GoogleやFacebookのようなGAFA、メルカリみたいなメガベンチャー、ヤフーみたいな有名なウェブ系企業など。
しかしながら、世の中にはたくさんの会社がある。
私達が知らない企業もたくさんある。
そこで役に立つのが「転職エージェント」だ。
希望を伝えれば、良い会社、経験が活かせそうな会社をどんどんピックアップしてくれる。
面接の日程調整や年収交渉まで全部やってくれるので使わない手はない。
特に「さっさと転職したい人」の場合は、エージェントをうまく使って調整したほうが話が早くて進めやすい。
さらに言うと、私の経験上、エージェント経由の方が書類選考が通りやすかった。
というのは、エージェントは企業とのパイプがあり、エージェントは応募するならば
「この人なら推薦できます。
見込みがあります!
面接してみてください!」
と私達を推してくれるからだ。
転職エージェントのSIerは割と高いので、気持ちよく推薦してくれるだろう。
私はJACリクルートメントにものすごくお世話になった。
サポートが非常に手厚く、面接対策までやってくれるのでありがたかった。
エージェントを使って応募しよう。
ちなみに、今すぐ転職する意志がなくても、
「いずれ転職するにはどんな風に社会人生活を送れば転職しやすくなるか」
のアドバイスをもらえるので、エージェントと定期的に面談するのは決して無駄ではない。
経験者のエンジニアも職務経歴書について、定期的に誰かにレビューしてもらうことをおすすめします。
理由としては
①得意な仕事は当たり前にこなしており、強みであると自覚しづらい
②他の人との差別化できる要素を探しておくと楽に働けるためです。特に技術スキル以外の強みの整理が大事です。
— IT菩薩@モロー(毛呂 淳一朗) (@Morow99956707) March 30, 2021
職務経歴書を書いて応募する
いざ転職活動しようとすると、必ずぶつかるのが「職務経歴書の壁」である。
面接官はあなたが業務を通じてどんなスキルを身に付けてきたのか。
そのスキルは転職先で再現可能か。
自社にマッチした人材なのか、ということをシビアに見ている。
もちろん業務経験やスキルのみでなく、カルチャーマッチも見るのだが、結局経験がマッチしてないと中途では採用されにくい。
特に30代になってしまうとポテンシャルを見てもらえる余地は非常に少なくなってしまい、とにかく即戦力、即何らかの貢献を期待されるようになる。
ただ、そういう「うまくいかない肌感覚」も自分で職務経歴書を書いて、実際に応募してみないとわからない。
転職活動はまさに、百聞は一見に如かずの世界なのだ。
だからとにかく、面倒な一歩を踏み出して、転職活動を始めて見るのがいい。
やってみて初めてわかることが大量にあるから。
面接を受ける
職務経歴書を書いたらエージェント経由で応募して、面接を受けてみよう。
IT系だったら「カジュアル面談しましょう」と言われることも多い。
カジュアル面談を入れすぎるとしんどいが、いくつかカジュアル面談を挟むことで会社の中の人の雰囲気などが見えてくることもある。
実際に面接を受けることで、プレゼンテーション能力が向上する。
面接で何を話せばいいか、どう伝えるとどんな反応をされるのかが掴めてくる。
実際、中途採用で聞かれることは割とパターン化されている。
「なぜ転職するのか」
「どんな仕事がしたいのか」
「キャリアプランはどうなっているか」
「どんな経験を積んできたか」
中途採用で何かを語るには、自分の経験を深く語れなければいけない。
表面をなぞるような、なあなあで仕事をしているだけでは人に語れるような経験は積めないし、いざ何かを聞かれたときに話に詰まってしまうのである。
で、どんなときに話が詰まってしまうか。
どう答えるべきだったか、というのは、失敗して気付かされる部分がとても多い。
だから、とにかく面接を受けて、色々と失敗して、そこから学んでいこう。
気付いたことはノートにメモしておくといい。
受かるまで続ける
就職活動・転職活動は受験と違っていつでも何度でも受験できる。
失敗してもその会社にそのタイミングで縁がなかっただけの話で、別の会社で別の経験を積めばいい。
転職活動には「新たな経験を積みたい」というポジティブな理由と、「さっさと嫌な会社から抜け出したい」というネガティブな理由が主にある。
ネガティブが強い時期の転職だと、とにかく脱出が最優先になってしまうので、「ゆっくり転職する」というわけにはいかないかもしれない。
逆に「今の環境にそこまで不満はないけれど、新しい経験を積んでいきたい」みたいなポジティブな転職は精神的にも負担が少なく、そして最大のリターンをゆっくり待つことができる。
「ゆっくりやるか、急いでやるか」
は、自分の置かれている状況次第である。
とはいえ、転職活動の結論は変わらない。
まず「応募」してみる。
経験を反省して、勉強して、次に活かす。
また応募して、受かるまで続ける。
どんな内容でも成功の秘訣は同じだ。
「やってみる」→「反省して研究する」→「成功するまで続ける」
これだけ。
では転職活動を頑張ろう。
お金があるかないかで人生の楽しさは全く変わってきます。
お金があっても幸せになれるとは限りませんが、お金がない人生は不幸です。
お金がなかった私が、転職して年収1000万を超えるまでにお世話になったブログを紹介します。
エンジニア転職のリアル
今の時代は、お金を稼げるかどうかは能力の有無よりも触れた情報の質によるものが大きいです。
ぜひ皆さんも良質な情報に触れて、お金持ちになって人生を充実させてください。