SIerで保守・運用・エンハンスプロジェクトに長年関わると職務経歴書に書くことがなくなって転職に苦労する件

タイトルで全てを述べてしまっていますが、SIerで保守・運用と呼ばれる部署に長年いると、職務経歴書に書けることがなくなって転職に苦労します。実体験からです。

SIerにいる正社員の半分以上の人員は既存プロジェクトの保守・運用に携わっていると思います。

SIerの収益のほとんどは保守・運用から生まれるからです。

保守・運用でなくても、既存プロジェクトの「再構築」という名の無意味なサーバー入れ替え作業に関わる人も多いでしょう。

サーバーの保守期限が切れるだかなんだかで、今使っている古いプログラムをちょっとだけ新しくして再リリースするようなプロジェクトです。

SIerのモダナイズ(笑)プロジェクトは世の中で最も無意味で無価値な仕事です。大金が積まれますが、何の価値も生みません。穴を掘って埋めるだけです。

保守・運用・エンハンスも似たようなもので、全くと言っていいほど自分を成長させるような経験が積めません。

「成長できない」と書くと、SIerで残業ばかりしている人は反論するでしょう。

「俺は毎日残業して、担当システムの理解が進んだ! 1000MM のプロジェクトの PM をやったんだ!」

ってね。

転職活動で「俺は1000MMのPMだ!」などと言うと、「それで何ができるんすか?」と言われます。

職務を通じてどんな専門性を磨いてきたか?
身に付けた専門性は他社で活かせるものなのか?
困難な状況にどう対応し、それは他社で活かせるのか?
あなたの経験はウチの会社で活かせるのか?

の質問に “Yes” といえる経験を積まなければいけません。

そしてSIerで保守・運用をやっている限り、普段の業務は「障害対応」だったり、「エンハンスプロジェクト」という名のしょぼい改修作業だったりで、何の専門性も技術も身につかないのです。

「エンハンス」といっても自分が何かやるわけではなく、協力会社と呼ばれるパートナー企業の人に「これやっといてね」と投げるだけですしね。そうすると、会社から離れて立場が変わり、パートナーに仕事を投げられなくなった時に困るわけです。

自分は何ができるのか?

自分は会社での経験を通じて何ができるようになったのか?

を常に自問しなければいけません。ですが、SIerにいるとそんな自問はやらなくなるでしょう。

だって、SIerでは毎日が同じ作業の繰り返しだからです。

協力会社に仕事を投げる。Excelで管理する。報告を受ける。会議を聞く。深夜に障害対応する。報告する。

これを延々と繰り返します。成長はしてません。「成長できる」「厳しい環境で鍛えられる」というアホもいますが、その人は「成長」という言葉を履き違えています。

成長とは、たくさん残業したりたくさん怒られることではありません。

前にできなかった業務ができるようになる。
前にできた業務がもっと早くできるようになる。
前にできた業務がもっとうまくできるようになる。


この3つのうちのどれかを満たした上で、そこで身に付けたスキルが他の場所でも転用できるようになった状態が「成長」です。

SIerでは成長しません。1年に少しも成長しません。同じところをぐるぐる回ってるだけです。

SIerに限らず、「JTC」と呼ばれる日系大企業のほとんどは似たようなものでしょう。

会社の業務以外なーんにもできません。できるようになりません。専門性を身につけるような仕組みになっていないからです。

だからね、できるだけ若い内に転職しましょう。今日が人生で一番若い日ですよ。

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