プログラミング界の重鎮、西尾泰和氏が変なツイートをしていた。
僕の観測範囲はエンジニア比率がとても高いので「勉強のために仕事を辞めてスクールに入る」の考え方がいまいち理解できなかったのだが、今日「エンジニアって業務を通じて日々勉強してるんでしょ?仕事を辞めてスクールに入ることが勉強の人とは理解が食い違うのも当然だよね」と言われて超納得した
— nishio hirokazu (@nishio) January 14, 2021
「エンジニアは業務を通じて日々学んでいる」
だから、
「仕事を辞めてプログラミングスクールに入る人の考え方は理解できない」
という論理は筋が通っていて、意味もわかる。
「エンジニアは業務で学んでいる。だから、仕事を辞めてスクールに入ることが勉強の人とは意見が食い違う」
というのも論理的には理解できる。
しかし次のツイートは論理が通らない。
「勉強」に対する考え方が「仕事を辞めてスクールでやるもの」と思ってる人はエンジニアになったとしても業務内で勉強をしないので、勉強してるエンジニアと比べて成長が遅くなるわけだ
— nishio hirokazu (@nishio) January 14, 2021
「プログラミングスクールに入る人は、勉強は仕事を辞めてスクールでやるもの思っている」
だから、
「業務内で勉強しない」
だから
「勉強しているエンジニアと比べて成長が遅くなる」
それぞれのロジックが飛び飛びで、完全に自分の言いたいことを適当に語っているだけなのはわかるだろうか。
まず
「プログラミングスクールに入る人は、勉強は仕事を辞めてスクールでやるもの思っている」
というのは西尾氏の「決めつけ」であって、実態は
「業務でプログラミングができないけどスクールに入ってきっかけを掴み、業務でプログラミングに携わることを目指している」
人の方が多いだろう(これも私の決めつけなのかもしれないが)
プログラミングスクールを経由してプログラミングを業務にした人が「業務を通じて勉強しない」というのも意味がわからない。
身銭を切って勉強した人が、なぜ業務を通じて勉強しなくなるというのか。
論理的にめちゃくちゃなことを言っている。
「業務で勉強しない人は、勉強する人に比べて成長が遅い」
というのは正しい。
それは「スクールに行ったかどうか」とは関係ない。
「スクール経由でプログラミングを仕事にした人は勉強しない」
というのが論理的におかしいのと一緒だ。
西尾氏のツイートを好意的に解釈するならば、
「プログラミングスクールに通うくらいならクラウドワークスでもなんでもいいから【業務】案件を取ってきて、金をもらいながら勉強した方が成長するよ」
という意味なのかもしれない。
業務の方が緊張感もあり、金を稼ぎながら学んだ方が身に付くものが多いのは事実だろう。
しかし、スクールに通ったから業務で勉強しない、というのはやっぱり意味がわからない。
業務を取りに行く手段としてのスクールでもあるはずだ。
つまり、西尾氏は「プログラミングスクールに通っている人間をディスりたい」という願望ありきでツイートしているのであって、特に深く考えずに適当にツイートしていたのだと思われる。
極めつけは、以下のようなツイートは上のツイートのブーメランになっているのだが、本人は気付かないのだろうか?
思考パターンの訓練が足りていないように思えてならない。
西尾氏は意識的に訓練したほうがいい。
こういう発言を見て「必要条件でも十分条件でもない」「相関は因果を意味しない」「N=1の体験の一般化」って感じに思考のパターンに対するラベルがポップアップするのだが、そうなるような訓練を無意識に積んできたのだろうか、ならない人の方が意外と多いっぽい https://t.co/ks2X3aTdqp
— nishio hirokazu (@nishio) January 15, 2021
西尾氏は『エンジニアの知的生産術』という本も書いていて、思考方法については第一人者っぽい立ち位置にいる。
こういう人物がドヤ顔でツイートすると、無条件で
「ほほお、西尾氏の意見はもっともだ」
と思ってしまう人も多いだろう。
しかしながら、権威だとしても、アホなことを言ってるときもある。
権威をいちいち鵜呑みにしないで、論理的に意味不明な内容にはちゃんとツッコミを入れる姿勢が大切である。
権威が何か言っているからといって、盲目的に従ってはならない。
その姿勢も「プログラマの思考」として重要である。
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