SIerを辞めた人に転職の理由を聞いてみた【後悔してる人は少ない】

最近はSIerから転職してウェブ系の企業に行ったり、フリーランスになる人が多い。
特に30歳を過ぎたくらいからは優秀な人からSIerを抜けていく傾向がある。

最優秀層は入社3年目までに辞めて、優秀層は35歳までにやめていく感じだ。

優秀な人の中にも保守的な人はいるので、そういう人は転職せずに残る傾向があるが、優秀かつアグレッシブな人は本当にどんどん辞めていく。

SIerをやめた人の話を聞いてみると、一番の原因は

「他の良い機会が見つかった」

というもの。

転職エージェントからの紹介だったり、知り合いに誘われたりで別の機会が見つかったから転職する、という人は多い。

2年前くらいの話になるが、

「うちの会社、ヤバいんじゃないか」

と話していた友人がいた。

「業績がヤバい」という話ではない。

「やっている仕事内容がやばい」という意味だ。

彼はいつも前向きで、高い向上心を持ち、一生懸命真面目に仕事をする良い男だった。
僕はすごく好きだ。

仕事に対してネガティブなことはそれまで一度も言ったことがなかった。
いつも「良い機会に恵まれた」と感謝していた。

そんな彼が、

「今の仕事、やばいよな…」

とつい口に出してしまっていたのだ。

人生は一度きりしかないのに、貴重な時間を無駄な会議で浪費し、会社に長い時間いるのに成長している実感がない。

3年前から同じような作業を延々と繰り返し、使っている技術は10年変わらない。

会議と報告と調整に奔走し、1年が終わる。

そんな状況への絶望が「やばい」という言葉になって、口から出てきてしまったのだろう。

「今の会社、本当にやばいんじゃないか」

足元の業績は堅調で、すぐに崩れる気配はない。

しかし、「自分の業務に何の意味があるのかわからない」というSI社員はものすごく多い。

40歳を過ぎるとそんな疑問は持たなくなるが、27歳〜34歳くらいまでのちょうど中堅にいるあたりの社員は特に悩みがちだ。

仕事の全体像を理解した。
今やっている業務も問題なくこなせる。

問題なくこなせるけど、この作業、無駄が多すぎない…?

SIerに絶望した人の行動パターン

SIerに絶望した人の行動パターンは3つに分けられる。

1つ目は、さっさと転職するパターンだ。
こちらが9割で、「この会社は変わらない」と見切りをつけて転職する人はすごく多い。

そしてSIerを転職した人の多くは、楽しそうに仕事をしている。
後悔している人はいちいちFacebookなどに投稿しないからなのかもしれないが、会社のスピード感のなさやレガシーな状況に不満を持っていた人の多くは、新しい環境で楽しそうに仕事をしている。

2つ目は、会社で働きながら外の環境との接点を増やすパターンだ。
ビジネススクールに通ったり、勉強会に参加したり、セミナーに行ったりして人脈を築いていく。
人脈を増やして、それからは逆に社内向けにセミナーを開いて、社外で得た知識を還元しようとする人もいる。

3つ目は、副業でワンチャン狙うタイプだ。
株やFXをやってる人もいる。
ブログやアプリで副収入を得ようとする人もいる。

だが副業は所詮副業で、うまくいって独立する人は少ない。

SIerからの転職先

最大手のSIerからの転職先で一番多いのは、同業のSIerだ。
特にアクセンチュアなどの外資系に転職する人は多い。

給与アップを狙うなら外資に行くほうが都合がいいからだ。

スタートアップに転職する人もいたし、中規模のウェブ系企業に転職する人もいた。

転職先は様々だが、多くの人が「転職してよかった」と言っている。
自分の行動を正当化したいからではなく、「不満を持ったままずっと働くよりはずっといい」のは当たり前だ。

転職経験自体が財産だ。

SIerの中にいる人間と転職した人間で埋められないほど差がついている件

SIerをやめた人はFacebookの投稿が増える。
会社の業務の紹介だったり、自分の仕事の内容を投稿したり、新しい技術の投稿が一気に増える。

なぜなら、SIerの業務は「自分はこんな仕事をしている」と自信を持って紹介できるようなものではなく、地味で、退屈で、意味があるかわからないExcelやPowerpointの作成が主だったからだ。

Facebookに投稿できるわけがない。必然的に、SI社員のFacebookの投稿は、ゴルフだったり家族だったり、プライベートのものが多くなる。

「なんかすごいことしてそう」とは言われるけど、中の仕事は地味すぎて決して楽しいものではない。

「ネガティブな愚痴をいう人間はたいした仕事をしていないから」とマウントを取ってくる人もいるかもしれないが、そういう人は意識だけ高くて現実が見えない人だろう。

SIerで仕事をしている人の9割は、地味で退屈で、意味があるのかないのかよくわからないと悩みながら仕事をしている。

「仕事だから」と割り切って、頑張って働いている。

「弊社がこんなサービスをリリースしました!」

なんてFacebookに書けない。

実際の業務は、

「三ヶ月かけて、20人の体制で、古いアプリの古いデータを入れ替える作業を完了しました」

みたいなものだからだ。

「20人をしっかり管理し、プロジェクト計画通りに作業を完遂しました」

というのは、社内向けの報告ではいいかもしれないが、胸を張って他人に語れるような仕事ではないだろう。

SIerから外に出て頑張ってる人と、SIerの中で悶々としながら働いている人の差は、埋められ難いほどになっている。

以前はSIerが5年遅れの仕事をしているイメージだったが、今では10〜15年遅れになっている感じがする。

その差はどんどん大きくなって、もはや取り返しのつかないほどの差になっているような気もする。
いまはお客様に恵まれていて、収益はしっかりと上がっているが、個人の専門性については絶望的である。

業績が傾いたときは正直大変なのではないか。

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