SIerにシステムエンジニアとして転職するために必要な能力

SIerで10年以上働いてきた私が、SIerでシステムエンジニアを続けるために必要な専門能力について解説します。
私自身、日本最大手のSIerで働く中で、様々な人を見てきました。

決して多いとはいえませんが、転職してくる人も中にはいます。

SIerへの転職となると、NTTデータからNRIとか、NRIからアクセンチュアとか、そういう大手なら大手同士の転職をイメージする人も多いかもしれません。

でも実際には、中堅SIerから最大手のSIerへの転職や、日本大手SIerから外資への転職が多いです。
そして若手の場合は、大手SIerからAWSやGoogleに転職するパターンもあります。

社内の海外留学制度を利用して強くなって戻ってきた30代後半の超優秀な社員の方はGoogleにヘッドハンティングされていました。

専門性が身に付きにくいと言われがちなSIerでも超優秀層は引き手数多です。

一方で、「SIerに入ってくる」人にはどのような特徴があるでしょうか。
私が見てきた特徴をあげていきます。

30代以上ならプロジェクトマネジメント経験は必須

SIerで30代より上の社員に求められるのは基本的に、プロジェクト管理です。

「未経験でも転職できます!」みたいな仕事ではありません。
プログラミングスクールでちゃんと勉強すればOKというわけでもありません。

プロジェクトマネジメントは現場でないと経験できないからです。

なので、SIerに転職したい場合は、まずはどんな規模でもいいのでプロジェクト管理の経験が積める会社で成果を上げましょう。
面接ではプロジェクトでの工夫だったり、トラブルを乗り越えた経験を聞かれます。

実体験を語りましょう。

プログラミング能力は重視されない

「プログラミングができるかどうか」はあまり関係ありません。
コーディングができます!みたいなアピールは効果がないとはいいませんが、業務とマッチしていない可能性はあります。

というのも、SIerでの実際の業務でプログラミング能力が求められることは少ないからです。

プログラミングができるかどうかよりも、プログラミングができる人間をどうやって集めたか。
プログラマーをどう管理してきたかが問われます。

「プログラミングがしたい!」
「先端技術を追いかけたい!」

という人は、SIerを目指すのはやめておいたほうがいいです。

SIerで扱う技術は先端技術ではありません。
古くから使ってきた技術です。

歴史ある建造物を保守するような仕事が求められます。

業務知識があると重宝される

SIer社員はお客様の仕事に寄り添います。
お客様の業界に精通し、お客様の業務がより効率よく、快適に進められるように頑張るのがSIer社員の仕事です。

なので、お客様の業界を詳しく知っている人は重宝されます。

金融機関のシステム部だったり、通信業界のど真ん中にいた人はSIerへの転職に成功しやすい傾向があります。
なぜなら、「中の人」以上にその業界の実情を知っている人はいないからです。

なので結局、転職への一番の近道は、自分の業界で成果を上げること、となります。

資格試験があると受かりやすい

SIerでは資格試験の取得が推奨されます。
特に情報処理試験は毎回、半強制的に受験させられます。

高度情報処理資格に合格していたら、面接官に

「しっかり勉強する人」
「專門知識がある人」

と評価されやすいです。

その他にも証券アナリストだったり、PMPを持っている人は評価される傾向にあります。
TOEICも800点以上は取っておいた方がいいでしょう。

SIerへの転職に限らず、日系企業に転職する場合はTOEICは絶対取っておいた方がいいです。
できれば30代前半のうちにTOEIC900点まで突破しておきたいところです。

外資系企業では面接自体が英語の場合もあり、TOEICだけでは英語力を評価されない傾向があります。

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今いる場所で実績を出しつつ、転職活動を続ける

結局、転職活動で大事なのは、「今の職場で結果を出すこと」です。

結果を出して、その実績を履歴書に反映させます。
その結果に企業側が食いつけば、転職がトントン拍子に進みます。

まずは「人に話せる結果」を残すことです。
そのためには、普段の業務をなんとなくこなすのではなく、常に「会社に貢献すること」を意識する必要があるでしょう。

とはいっても、仕事には相性があるため、どうしても結果が出にくい環境もあります。
そういうときは、早めに環境を変えて結果にコミットしなければいけません。

ダメな職場で特に仕事もせずに給料をもらい続けても、あとでしわ寄せがきます。
早めに実績を積んでおきましょう。