トヨタの利益が2兆円らしい。
トヨタ自動車の業績が急回復。
2013年4〜6月期連結決算は税引前利益が7241億とのこと。
日経では「日本の製造業の本格復活の象徴」としているが、果たしてこの勢いは続くだろうか。
それにしても、トヨタの、調子がいいときにも調子に乗らず、不調のときも地道なカイゼンを続ける姿勢は見習うべきところがたくさんある。
前から思ってたんだけど、Web系の企業はちょっと業績が良くなると一気に大量採用して、後に人件費が高騰して散々な決算になることが多い。
グリーやKLabは、一時Webで「エンジニア募集中」という文字を見ない日が無いくらい広告を打って、エンジニアを大量に採用した。
しかし、事業というのは必ず好調なとき、不調なときがある。
好調がずっと続くことは間違いなくないのだが、勢いがあるときはそれが永遠に続くかのように錯覚する。
うまくいっても調子に乗らず、欲張らず、地道に改善していくことが、結果として一番の成果をあげることになるのではないだろうか。
来年度の経済成長率、実質1.0%、名目で3.1%
政府の見通しが上記の通り。
ここで用語を整理する。
GDPとGNP
国内総生産(GDP)とは、一定期間において、一国内で生産されるすべての最終的な財・サービスの市場価値である。
GDPは、Gross Domesstic Productの略。
一国というのは、地理的環境内、つまり「日本の中」での生産の価値を測定する。
つまり、トヨタが海外の工場でいくら車を作っても、それは日本のGDPにはならない。
GNPとは、Gross National Productの略で、国民総生産という。
一国の永住者(=国民)が稼ぐ総所得のこと。
GNPは自国の国民が外国で稼いだ所得を算入し、外国が国内で稼いだ所得を除外する。
GNPで見ると、イチローの所得は日本のものとして計算される。
GDPを表す式
Y = C + I + G + NX
この式はマクロ経済学の教科書の一番最初の方に出てくる。
YはGDPのこと。
Cは消費、Iは投資、Gは政府支出、NXは純輸出のこと。
この辺は、経済学の勉強をする時間に詳しく記事にする。
(今は新聞のまとめの時間)
楽天、なお成長
楽天の主戦場であるインターネット上では散々バカにされがちな楽天ではあるが、売上収益は2408億円と33%増加し、過去最高を更新。
楽天市場が好調で、高額商品がよく売れているらしい。
楽天証券が特に好調で、営業利益が109億円と5倍に増加した。
キーエンスが17%増益
2013年4月〜6月期で、キーエンスが前年同期比17%増の純利益181億円。
キーエンスの売上高営業利益率は46.3%となる。
異常な数値である。
「20代で家が建ち、30代で墓が建つ」
と言われていたのがキーエンスだったか、高年収の象徴のようなこの会社は、今なお凄まじい水準の営業利益率を誇る。
なんか一回企業説明会に出たことがあるが、そのときに
「15秒で一言自己PRをしてください」
みたいな催しがあった。
会場にいる人を順番に呼んで、15秒で自己PRする。
それが気に入った人は次に呼ばれるとか呼ばれないとか。よくわからんけど、俺は呼ばれていない。
この手短に大量の就活生をさばくやり方も、ある意味ではキーエンスっぽい気がする。
選考を受けた友人の話によると、最終面接はビデオ撮影しながらやるとか言ってたような気がするが、あんまし覚えていない。
合理的で効率の良さ、要領の良さと情熱を求められる会社だと聞く。
とにかく優秀な人が多いのだろう。