参議院選挙で当選が決まるまでの仕組み
恥ずかしいことに、未だに選挙の仕組みについて高校1年以来まともに復習していなかったため、参考書を引っ張りだしてまとめてみる
■ポイント
- 参議院議員議員の解散は無く、任期は6年。3年ごとに定数の半数を入れ替える選挙を行う。
- 参議院選挙は選挙区に定数を割り当てる「選挙区制」と「比例代表制」を併用している。
- 参議院は「非拘束名簿方式」
- 投票は「政党名」か「候補者名」を記入する。
参議院選挙で当選者が決まる手順は以下のような感じ。
1.有権者は、投票用紙に「政党名」か「候補者名」を記入して投票する!
2.投票用紙を開票して、「政党に何議席配分されたか」が決まる。★ポイント1
3.候補者個人の「得票数」の多い順番に当選者が決まる。★ポイント2
まずポイント1の「議席の配分」というところがわかりづらい。
これは「ドント方式」というベルギーのドントさんんが考えた議席配分を決める方式が採用されている。
で、ドント方式って何?議席の配分ってどうなるの?というところを見てみたい。
ドント方式って何?
まず、上の「1」の手順で、投票用紙に「政党名」か「候補者名」を書いて投票する、と書いた。
ここまでは我々の仕事だ。
で、「政党名」が書かれていようと、「候補者名」が書かれていようと、それは「政党の得票数」として合算する。
ここがポイントで、合算された「政党の得票数」から議席の配分を行う。
この議席の配分をどうやって行うかというと、そこで出てくるのがドント方式だ。
具体的な例で見てみよう。
得票数 | 自由民主党 500票 | 民主党 200票 | 日本維新の会 100票 |
---|---|---|---|
÷ 1 | (1) 300 | (3) 200 | (6) 100 |
÷ 2 | (2) 250 | (5) 100 | 50 |
÷ 3 | (4) 166 | 66 | 33 |
一番上の行が、「候補者名」と「政党名」を合わせて得た得票数である。
政党を横に並べて、「÷1」、「÷2」と、得票数を割っていく。
で、割った結果の順にナンバーを振っていく。
ナンバー順に議席が配分される。
ここまでの過程で「政党の議席数」が決定するので、あとは議席を政党のメンバーで配分する。
その配分の方法は、「候補者個人」の得票数が多い順番になる。
つまり、政党に配分された議席の枠の中で、個人投票が多かった順に当選が決まる、ということだ。
みんな、選挙に行こう。
参考にした本

- 作者: 石井克児
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