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感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

漫画「寄生獣」を大人買いして一気読みした感想

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「寄生獣」という、どこか古く見える漫画が、本屋の特設コーナーで大々的に売られていました。
ツイッターなどでもチラホラと話題になっていると思ったら、最近アニメ化されたようです。

新装版 寄生獣(1) (KCデラックス アフタヌーン)

新装版 寄生獣(1) (KCデラックス アフタヌーン)

服装とかが妙に古いな、と思っていたら、実は1990年~1995年に連載されていた漫画でした。

そうか、今から24年前。
バブルが終わって、失われた10年に突入する頃に連載されていた漫画だったのか・・・。

キャラクターの服装は古い。
でも、ストーリーは驚くほど新しい。

「新しい」というのは、「今の漫画への影響」がありありとわかるということです。

俺は今まで知らなかったけれど、寄生獣は、後世に大きな影響を与えた名作だったのです。

一気に読んだけど、すごく面白かった。

どこが面白かったかは、

・ストーリー
・バトル
・キャラクター

の3つの点から考えてみます。


ストーリー

この話は、こんな冒頭から始まります。

地球上の誰かがふと思った

『人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか……』

地球上の誰かがふと思った

『人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるだろうか……』

誰かが ふと思った

『生物(みんな)の未来を守らねば…………………………』

どこからともなく落ちてきた寄生生物。
寄生生物は人間に寄生しないと生きていくことができない。

人間の脳を奪うが、生きていくために必要な栄養などは人間の身体から得るよりほか無い。


寄生生物に襲われたシンイチは、ギリギリのところで脳を奪われずに済む。
脳を奪うことに失敗した寄生生物は、シンイチの腕として生きることになる。

右手に寄生したパラサイトの名前はミギー。

パラサイトは人間の協力なくして生きていくことはできない。
二人の奇妙な関係が始まったのである。


この話が、「寄生されたもの」「寄生したもの」の関係だけに閉じていたなら、こんなに面白い話にはなりませんでした。

パラサイトであるミギーと人間であるシンイチが、二人三脚で他のパラサイトと闘っていくときの、過程が面白いのです。

種の垣根を超えた共闘。そして、葛藤。

ただ闘うだけの話ではなく、複雑な思いを抱えています。

寄生獣は後世に大きな影響を与えたと思われる、と書きましたが、

人間を「人間でない何か」にしてしまうストーリーとしては、最近の「アイアムアヒーロー」などがあります。

アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)

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人間を食ってしまう「何か」にヒトを変えてしまう。
その禍々しさにハラハラドキドキさせられる。

アイアムアヒーローを読んだ後は、いつも悪い夢を見ます。
恐ろしい気持ちになります。


パラサイトはパラサイトで、

「我々は何のために生まれてきたのか?」

という根本的な疑問を抱きます。


なぜ、生まれてきた?

この台詞はそう。HUNTERXHUNTERの蟻の王、メルエムの台詞です。


HUNTER×HUNTER モノクロ版 24 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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余は何のために生まれてきたのだ?

メルエムが出した結論は、愛のために生まれてきたのだということですが、
パラサイトである田村玲子が出した結論も、愛の尊さだったのかもしれません。


漫画のストーリーの面白さは、基本的に「論理がつながるか」が大事だと思っています。

「なぜそうなるのか」という理屈がぶっ飛んだ漫画は、フィクションにも関わらずさらにうそ臭くなって、一気につまらなくなります。
漫画はフィクションだからこそ、ロジックが大事なんだと思います。

そのロジックが綿密に練られていて、読んでいて無理なく展開を追うことができます。


こんなことが起こったから、こうなった。


という理由付けがしっかりしているから、パラサイトという設定もすんなりと受け入れることができます。


バトル

バトルは単純な戦闘力バトルではありません。
知能戦が主で、戦略によって勝つタイプの漫画です。

この辺は、HUNTERXHUNTERやジョジョよりのバトル展開だといえるでしょう。
戦闘力が膨れ上がって勝つ、みたいなパターンはありません。


キャラクター

登場人物一人ひとりの心情が細かいところまで表現されているので、そこに感情移入することができます。
主人公は最初はヘタレだったのですが、寄生獣に愛する母親を殺されてからは、別人のように人が変わります。

母さん。
いま、その化け物を、切り離してあげるからね。

強くなった主人公。
同時に、自分がパラサイトになってしまったんじゃないかという不安。

乾いてしまった心。
それを取り戻すかのように、没頭するパラサイトとの闘い。

他のキャラクターも、皆生き生きと自分の心情を表現します。

そこが面白い。
個性的なキャラクターが、それぞれの事情を持って絡みあう。

キャラクターがむやみに増えたりせず、それぞれのキャラクターが作品を通じて変化していく過程が面白いと言えます。


寄生獣は、古い漫画ですが、読めば読むほど、今の漫画への影響が見て取れます。
全部で10巻で、ダラダラとした引き延ばしもなく、本当にスピード感溢れる話です。

秋の読書にオススメしたい漫画と自身を持っていえます。
よかったらぜひ♪

寄生獣 完全版全8巻 完結コミックセット

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