感謝のプログラミング 10000時間

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通貨の3つの役割とビットコインの規制について

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1万円の原価は約23円。
たかが23円の紙切れになぜ「1万円」の価値があるかというと、みんながその紙切れを「1万円の価値がある」と信じているからだ。

このような「価値の尺度」として機能するのが、貨幣のひとつの役割だ。

通貨は、皆が価値を信じることで、意味をなす。
逆に、みんなが「1万円札」には1万円の価値なんてない、と言い出したら、その一万円の価値は下落していく。
その結果起こるのが、インフレだ。

パン1つが10,000円になったり、モノと交換するのに大きな額を支払わなければいけなくなる。

ここでいう、「モノと交換」が通貨の1つの役割でもある。
それっぽくいうと、「価値の交換手段」である。

昔は、モノとモノを物々交換していた。
それだとあまりにも不便だった。
重たいモノをいちいち交換しなければいけないし、場所も取る。

そのために、「モノの代わりになるもの」という意味で貨幣が使われた。
その昔は貝殻などが貨幣の代わりになっていたらしい。
(※通貨=流通手段・支払い手段として機能している貨幣)

さて、次に問題になったのは、価値を交換したモノが腐ったりしては困るということだ。
貝殻を通貨として交換しても、なんか腐ってしまっては意味がない。

だから、貨幣には「価値の保存手段」としての役割が求められる。
置いておいても腐らないこと。
そうじゃないと、せっかく交換しても、どんどん価値がなくなってしまうから。

さて、日経5面にビットコインの規制についての記事があった。

「ビットコイン」と呼ばれるインターネット上の仮想通貨を巡り、米国で規制論が強まってきた。
中央銀行のような発行主体・管理者がいないため、違法取引やマネーロンダリングに使われやすいためだ。
ビットコインは、紙幣のような実物がなく、決済はネット上のデータのやりとりで処理する。金融機関のネットワークを経由しないため、クレジットカードや銀行に比べると手数料が格安で済む。

ビットコインは専門の取引所で円やドル、ユーロ、人民元といった現実通貨と交換できる。
流通する総量があらかじめプログラムによって定められているので、需要動向によって価格が大きく変動する。

さて、マネーロンダリングや不正取引に使われやすいというビットコイン。
ここで注目したいのは、ビットコイン自体に実態はないということだ。

強いていうならば、bit(0と1の数字)の組み合わせに過ぎない。
それが、現実で使われる貨幣と交換できるのは、みんなが「ビットコインには貨幣としての価値がある」と信じているから。

通貨は、皆の信仰の上に成り立っているのだ。
「こいつには、価値がある」
というね。

この仮想通貨は国家にとってはかなり不都合なものだ。
ビットコインが主流になってしまうと、中央銀行による金融政策が全く効かない市場ができてしまうからだ。

そんなこんなで、色んな理由をつけてビットコインの規制は強化されていくだろうと考える。
規制が強化されることで、皆の「ビットコインの信仰」が揺らいだとき、ビットコインの価値は暴落することだろう。

所詮、通貨は信用の問題なのだ。
そして、自国のコントロールが効かない通貨が生まれることは、国家にとっては大きな脅威なのである。

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