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感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

解釈を歪めさせてしまう「偏見」という名のフィルター

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大学時代の教授の言葉で、今でもよく覚えているものがある。

「人は、偏見を持たずに生きることはできない」

その後に、教授は言った。

「私も偏見を持っています。あなたも偏見を持っています。

なぜなら、人は必ず偏るからです。

大事なのは、その偏見を意識して、向き合うことができるかどうかなんです」

その後の細かい内容はさすがに忘れてしまったけれど、この言葉だけはずっと、頭の中に残っている。


★ ★ ★
星井七億さん(id:nanaoku)のツイートが意図せぬ物議を醸し出してしまっている。

言い方は悪いが所得の低そうな人ほど、牛丼チェーン店で店員に「ごちそうさま」と言う(本来不必要なレベルの)礼儀正しさを備えているように思えるのは興味深い
@nnnn330

このツイートが思わぬ誤解を受け、痛いニュースにまで取り上げられ、炎上してしまった。

経緯の方は大彗星ショッカーさんの記事を引用させていただきます。

1.星井さんがTwitterで牛丼屋の話をしてました。
2.そこで、「金持ちそうな人より低所得そうな人のほうが、店員さんに対して礼儀正しいように感じる」という意味のツイートをしました。
3.だけどその連続ツイートの一つだけを読んだ人が、前後の文脈を読まずに斜め読みしたもんだから、「低所得者は牛丼屋くらいで無駄に礼儀正しくしてバカだなwww」という意味だと誤読しました。

引用元:http://www.daisuiseishocker.com/?page=1389951147

このツイートやブログの記事を見て、自分としては以下のように解釈して、全然人を馬鹿にしたものだとは思わなかった。

ヤンキーとかって見た目もおっかないし、もしかしたら低所得かもしれない。

朝の牛丼屋にはビッとスーツを着たいかにも高収入そうなサラリーマンがいたり、ヤンキーみたいな人もいる。
でも、ビッとスーツを着てるいわゆるエリートっぽい人達は「ごちそうさま」って言わずに出て行くことが多いのに、ヤンキーっぽい人(低所得に見えてしまう人)はちゃんと「ごちそうさま」って言ってる。

牛丼屋で「ごちそうさま」って絶対言わなきゃいけないルールは無いのにね。
そういう礼儀正しさっていうのは、見た目には関係ないんだろうなぁ。

そこには「低所得者」を馬鹿にする意図はなく、むしろ好意的に捉えて、見習おうとするような姿勢を持っているようにも見えた。
でもその言葉は、人によって全く違ったものに解釈されてしまうようで。

今日は「どうして同じ言葉なのに、こんなにも解釈に違いが出てしまうんだろう」ということについて考えてみたい。
※炎上に対して文句を言ったり首を突っ込みたいわけではありません。怖いので・・・。

★ ★ ★
冒頭やタイトルにも書いたけれど、人は必ず偏見を持ってしまっているものだ。
なぜかというと、人は、自分の経験や知識などの積み重ねたもののフィルターを通じてしか、物事を判断することはできないからだ。

下手くそで申し訳ないけれど、イメージを絵に描くとこんな感じになる。
f:id:sho322:20140117214009j:plain

その人が今まで積み上げてきた経験の土台の上で言葉を解釈し、物事をイメージする。
たとえば、「明日は月曜日だね」という言葉。

この言葉自体は無色透明なもので、何の偏りもない単なる事実だ。

でもこれは、「仕事がきつくてしんどい人」にとっては、「明日からしんどい月曜日が始まってしまう」という嫌な言葉になるだろうし、
「好きな女の子に会えるのが楽しみで仕方がない男子高校生」にとっては、ワクワクして仕方がない前向きな言葉として解釈されるだろう。

もっと言うと、同じ言葉でも「誰が発するか」によって、全然違う解釈がされたりする(特に発信者のイメージに左右される)

このように、伝わる相手のバックグラウンドによって、解釈に偏りができてしまう。

で、その偏りを解消するためにどうすればいいの?というと、対話することが大事なんだよね。

・・・自分はこんなバックグラウンドを持っています。
こんな人生を過ごしてきました。
そんなこともあって、今はこうやって考えています。

あ!あなたはそんな風に生きてきたんですね!
だから、この言葉については、こう思うかもしれませんね。

・・・っていうのを、無意識にでも意識的にでも、すり合わせる。
そのためには対話する姿勢というのが大切だと思うんだ。

それなのに、ネットではムカッときてしまったら、のっけから否定しようとかかってしまって、対話できないことが多い。
対話には、「お互いを理解しよう」という姿勢が不可欠なのに。

ブログを見ててよく思うのは、炎上の原因はほとんど、「対話する意思がないこと」から起こってしまっているように思う。

「こいつマジでむかつく」と反射的にディスってしまうはてなブックマークのコメント。
ツイッターでの怒りのリプライ。

たしかに、自分の価値観と照らしあわせて「合わない」と思う人は必ずいる。
どんな場所にも意見の違いってのは存在する。

でも、そういうのを見つけたときに、ムカッときてすぐに否定するのではなく、一回深呼吸して、

この人のことをもっと理解してみよう

と歩み寄る姿勢か、あるいは「自分の意見も偏っているかもしれない」と考え直してみる姿勢を持ってもいいと思うんだよね。

それがきっと、教授が言ってた「偏見を意識して向き合うこと」なんじゃないかな。


CANSAY NUboard A4判

CANSAY NUboard A4判

俺が下手くそな絵を描いたのはコレです(笑)NUboard。
前にガジェット通信でも紹介されてたけど、これすごく便利。
描いたり消したり簡単にできて、持ち運べるから、オフィスの机にももう一つ置いてあります。
何か図を描いて説明するときに重宝してます。