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感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

大学在学中に1億円稼いだ孫正義の発想法

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前の記事からの続き。

孫正義は日本の高校を半年で中退してアメリカに渡った。
大学時代の孫正義は、自分でも「世界で一番勉強した。間違いなく世界一勉強した」というくらい、勉強していた。

在学中、当時のガールフレンドだった優美と結婚すべく、経済的にもちゃんと自立しようと考えた。
実家からの仕送りを断ち、自分でお金を稼ごうと思ったのである。

しかし、孫は自分に勉学の鬼になることを課している。
金儲けにかまけていたら、自分を裏切ることになる。

孫は考えた。

一日に5分だけ、自分に勉強以外の時間を許そう。

一日に5分。
5分で金を稼ぐには、肉体労働や時給で金をもらう仕事をやっていてはダメだ。
どうすればいいか。

孫は考えに考えた結果、特許を取ろうと考えた。

一日5分発明して、特許を取ろう

毎日毎日、「アイデアバンク」と呼ばれるノートに発明を書き記していった。
そのアイデアの数は250以上。

「これを一年間やったおかげで、大きな自信につながった」

と孫は言う。

結果からいうと、孫は在学中に世界初の音声付き電子翻訳機を発明し、シャープと1億円の契約を交わしている。
そのときのことを孫は、「100万ドルの契約」と嬉しそうに語る。

孫正義の発想法

孫は、発明には大きく3つのプロセスがあると考えた。

  • 問題解決法

これは、何かの問題や困難が生じたときに、それを解決するための方法だ。
問題に対して、三段論法で解決策を考える。

たとえば、丸い鉛筆だと転がってしまって机から落ちてしまう。
それならば、転がらないように、断面を四角形や六角形にすればいい、というように。

「必要は発明の母」と呼ばれる方法である。
今でもアプリ開発につながる発想法だろう。

  • 水平思考

これは逆転の発想ともいえるものだ。
従来丸かったものを四角にしてみる。
ボタンがついていた携帯電話から、ボタンを外してディスプレイだけにしてみる。
携帯音楽プレーヤーをファッションとして取り入れる、など。

スティーブ・ジョブズが得意とした手法でもある。

  • 組み合わせ法

既存のものを組み合わせる方法だ。
ラジオとテープレコーダーを組み合わせてラジカセにする。
オルゴールと時計を組み合わせ、オルゴール付き目覚まし時計など。

これは「仕事は楽しいかね」という本でも紹介されているが、発明の王道とも言える発想法だ。
孫はこの「組み合わせ法」を使って、発明を量産した。

孫の発想の方法は具体的には以下のようなものだった。

英単語カードに適当に思いつく単語を並べる。
「オレンジ」「クギ」「メモリー」など。ランダムに名詞を書いていく。
カードが300枚できたら、それをトランプのようにめくって3枚抜き出す。
3つ組み合わせると新しい商品が誕生する可能性がある。

「りんご」と「スピーチシンセサイザー」と「時計」で、「のどかな田舎の朝を演出する音声付き目覚まし時計」みたいに、単語を組み合わせて奇抜な発想につなげる。

孫はこの発想法に加えて、コンピュータの力を借りて、もっと効率的に発明を生み出せるようにした。

まず名詞として部品を考える。
で、その部品ごとに1個あたりの「コスト」を入力。その部品の「新しさの指数」を10点満点、「大きさの指数」を5点満点、部品に対して「自分が持っている知識」を30点満点、というように、40ほどの採点要素をコンピュータに入力した。

300ほどの部品をプログラムに入力したら、それを3枚ずつ抜き取って組み合わせる。
組み合わせたものの指数を全部掛け合わせる。
それらを全部プログラムでできるようにする。

一日5分しか時間を取らないと決めているから、点数の高いものしか見ない。

孫はこの方法で、世界初の音声付き電子翻訳機を閃き、発明することになる。

それが後の「1億円の契約」となるのであった。

その他

孫正義はツイッターなどで無礼な物言いをされても、たいていは怒らない。
行動はあんなに大胆なのに、発言は極めて冷静だ。

この冷静さ、平静を保つ精神力は、無名の学生時代から大企業と渡り歩いてきた経験によって、醸成されたものなのかもしれない。
電子翻訳機を売り込みに行った時も、ボロクソに言われたこともある。

自信のあるアイデアをけちょんけちょんにけなされても、孫は怒らなかった。

ここで腹を立ててはいけない。どんな苦境に立たされても腹を立てて得をすることはない。孫は自分をコントロールできる。

と本には書かれている。

書籍紹介

志高く 孫正義正伝 完全版 (実業之日本社文庫)

志高く 孫正義正伝 完全版 (実業之日本社文庫)

孫正義のエピソード、考え方が惜しみなく語られている本。
その辺の自己啓発本よりよっぽど濃く、人生のヒントになるアイデアが凝縮されている。
「事実は小説よりも奇なり」というが、孫正義の人生はまさに小説よりも奇抜で、冒険に溢れたものだということがわかる。