読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

志高く、生きるということ。孫正義の青春時代と、ソフトバンク新卒説明会での思い出。

<スポンサーリンク>

f:id:sho322:20131210015050p:plain
これは幕末の英雄、坂本龍馬が作り上げた組織、海援隊の隊旗である。
特徴的な赤の三文字の旗は二曳(にびき)とも呼ばれた。

f:id:sho322:20131210015107j:plain
こちらはソフトバンクのブランドロゴである。
特徴的な三の文字。

このロゴはソフトバンク社長の孫正義が、心から尊敬している坂本龍馬に少しでも近づきたいという願いを込めて作ったものだ。

幕末の英雄、坂本龍馬は言った。

「世に生を得るは事を成すにあり」

孫正義は、この言葉を胸に、情報革命を実現すべく、事を成し続けている偉大な経営者だ。


★ ★ ★
孫正義を初めて直に見たのは就職活動のときだった。

ソフトバンクでは、新卒採用者向けに毎年説明会を開催している。
就活のときにたまたま友達に誘われて、何の準備もなく、何気なく足を運んだ新卒説明会。
それがソフトバンクの新卒採用説明会だった。

大量の就活生が一斉に入った会場で、ボーッと壇上を眺めていた。

照明が暗くなったかと思うと、小柄な男がゆっくりと壇上に上がってくる。

「みなさんこんにちは、孫正義です」

壇上の男は、ゆっくりと口を開けた。
あの有名な、孫正義だった。

孫正義のプレゼンは圧巻だった。

シンプルで直感的なプレゼンは、寝ぼけた就活生だった自分の脳みそにガツンと響いた。

「志」

という言葉を孫は強調する。

「みなさんに、志はありますか?」

学生に問いかける。

「人生は、どの山を登るかを決めることで、半分が決まる」

「その山を早く見つけることです。手遅れになる前に」

早送りしたみたいな人生を送った孫正義がいう、この言葉の意味は重い。


「人生は限られている。だからこそ、思いっきり生きなければ」

孫のこの想いは、高校生のときから全く変わっていない。

高校1年のとき、「人生は短い。若いうちに行かなければ、あっという間に過ぎてしまう」と言って、日本の高校を半年で退学。
サンフランシスコの南に隣接する、デイリーシティにある四年制の高校、セラモンテ・ハイスクールの二年生に編入した。

「一刻も早く大学に進みたいんです」
と、高校に編入して1週間後、校長に直談判して高校三年生に進級させてもらう。

その後、5日間、食事をするときもトイレでも片時も離さず猛勉強した。
その様子を見た校長の英断で、高校4年生になる特例を認められた。

にも関わらず、孫はこの程度では止まらない。
間髪入れず、大学入学のための検定試験を受験した。

数学、物理、化学、歴史、地理、英語の六科目すべてにに合格すれば、大学生になることができる。
無謀とも言える挑戦だが、孫はたった一人、自分の合格を信じていた。

「自分で決めたスケジュールはあくまで貫き通すのだ。考えるだけなら誰でもできる」

「一回きりの人生だから、人類の歴史に残るようなことをしたい。みんなと同じようなことをしていてはとても歴史に名を残すことはできない」

結果として、孫は検定試験に合格。
わずか三週間で高校を卒業することになる。


新卒説明会でも言っていたが、
大学に進学してからの孫の勉強量は異常だった。

本人も

「間違いなく世界で一番勉強した」

と言っている。

平均睡眠時間が3時間。長くても5時間。
誰よりも勉強した孫の成績はすば抜けていた。

大学の途中から、実家からの仕送りを断る。
家族の負担をなくすため、自分で金を稼ぐことにした。

そのために、一日にたった5分間だけ、自分に勉強以外の時間を許そうと考えた。
一日に5分間だけ仕事をして一ヶ月に100万円以上稼げる仕事はないものかと。

孫はそのための方法を一つだけひらめいた。
発明して、特許を取って売る。

過程はまた別の記事で紹介するが、結果として孫は在学中に100万ドル、つまり1億円の契約を勝ち取ることになる。


★ ★ ★

「志」

孫正義は強調する。

志高く、生きていきたい。
ただ、毎日飯を食べてやがては死期を迎えるような人生は送りたくない。

志高く、堂々と人生を歩んでいきたい。龍馬のように。
血沸き肉踊るような人生を送りたい。龍馬のように、信長のように。

(僕が就活当時の)説明会で、孫正義iPhoneの未来を嬉しそうに話した。
今でこそ街ゆく人が皆、スマホをいじっているが、当時は学生でiPhoneを持っている人は1%もいなかった。

「すぐに、みんながiPhoneを持ち歩くようになりますよ。そんな未来はもうすぐそこに来ています」

「歴史を学び、大局観を持って物事を見れば、未来を見通すことはできます」

彼が言った通りの未来が来てしまった。

たった2時間弱のプレゼンテーション。
それが人生に大きな影響を与えることもある。

少なくともあの時の自分にとっては大きな大きな刺激になった。
感受性が今より豊かな大学生のときに聞けてよかった。

何年も経って内容を細かく思い出すことはできないけれど、印象はいつまでも残る。

あの感動と衝撃と、湧き上がるような感情。
それは自分の価値観を形成していく上で、確実に影響を残すような体験となった。

孫正義のプレゼンには、それくらいの強い力があったのだ。
隣にいた奴は寝てたけど、僕は一言一句、食い入るように聞き入ってしまった。

このプレゼンをきっかけに、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」をはじめとする司馬遼太郎作品をだいたい読み尽くした。

もちろん、本を読んでも、その本の中に「自分の志」は書いていない。
自分の頭で考えて見つけなれけばならない。

人生は、どの山を登るかで決まる。

自分が登ると決めた山は、信じて進んでいくしかない。

★ ★ ★

この記事は、体調わる子さんの「孫正義が何をした人なのか、よくわからない。」という記事を見たことをきっかけとして書きました。

久しぶりに「志高く」という本を読み返したくなったのです。
「志高く」という本は、孫正義の半生をドキュメンタリー調で紹介する本です。

以前は僕も孫さんが何をしたのかよくわからないと思っていたのですが、実は色々とやっていたことがわかります。

ただ、孫さんはすごすぎるエピソードがあまりにも多くて、とてもとても一つの記事には書けないので、これからエピソードを色々と抜粋して紹介してみたいと思っています。
(この記事では「孫正義が何をしたのか」という点に全然触れてないですし)

この本は昔読んだまま本棚の奥にあって、しばらく放置してたので、久しぶりに読み返すきっかけになりました。

わる子さんありがとうございました。

去年の新卒採用の孫正義LIVEのリンク→2014年度新卒向けイベント「ソフトバンク新卒LIVE2014 ~孫 正義から未来を担う皆さんへのメッセージ」

志高く 孫正義正伝 完全版 (実業之日本社文庫)

志高く 孫正義正伝 完全版 (実業之日本社文庫)