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感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

ネット販売が店舗を侵食しているという日経1面の記事と、自分の体験について。

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今日の日経新聞の1面の記事。
見出しは「ネット販売 店舗を侵食」

この記事では、買い物をする場が実店舗からインターネット上に広く移りつつあることを、データと共に記述している。
記事にはたくさん数字が出ているので、軽く表にしてまとめてみた。

項目 2013年度まで 将来 影響
家電製品 ネット経由の割合が1割を突破。12年で7千億以上。 ?? ??
書籍 13年度にネット経由は2千億円超となる。全書籍販売の1割。 18年度には3割に達する見込み。 書店の閉店相次ぎ、1年で455店減った。閉鎖数は前年1割増。全店舗数は14,241店。
旅行販売 ネット比率が2割。 ?? 最大手のJTBが3年で100店舗以上閉めた。
一般用医薬品 現在は数%がネット販売。 将来は2割に。 ??
DVDレンタル レンタル店はピークの3分の1に。 ?? ??
スマホの保有率 携帯電話保有者のうち、4割がスマホ。 17年度末には全体の7割に高まる見通し。 ??
ネット消費額 右のセルから逆算すると、13年度は12兆円。 18年度は22兆円。13年度比で8割増える。 ??

ところどころ抜けが目立つが、記事の数字を抜き出すとこんな感じになる。

全体を通して、リアルの買い物がネットに軸足を移しつつあることが書かれている。

加えて、3面に「ショールーミング」についての解説があり、これは家電や衣料、雑貨を小売店で試してから、ネットの通販サイトなどで安い価格の商品を探して購入する消費者の行動のことを指す。

店舗が展示場のようになり、実際の買い物はネットで行われる。
野村総合研究所の調査によると、家電やパソコンでは、30%以上の人が店舗で下見をした後にネットで購入している。
また、ネット通販全体で見ても、20%がショールーミングによる購入だという。

たしかに、パソコンなどは触り心地を確かめたあとに、価格.comで一番安いものを探して購入する人が周りにもいる。
家電も量販店で見てから、Amazonで検索して安いものを買う人がいるかもしれない。

実はちょうど今日、自分も店に商品を見に行ってから、Amazonでその商品を検索するような体験をした。

★ ★ ★
自分はリンクの記事でも書いているようにソニックケアという電動歯ブラシをずっと使っている。
今日は自分へのクリスマスプレゼントとして、ソニックケアの「エアーフロス」という、歯茎の間に水を当てて、歯間ブラシのように歯茎の間を掃除するものを買いに出かけた。

以前に展示してあるのを確認していたので、すぐに店員に購入したい旨を伝えた。

しかし、「探してきます」と行ったきり店員は戻ってこない。
10分近く待たされたが、商品は見つからず、結局在庫切れであることがわかった。

それで、帰ってAmazonで調べてみると案の定すぐに見つかったのだが、驚いたのはソニックケアのエアーフロスの評判が、意外と悪かったことだ。
店に在庫があったら絶対買っていた。

わざわざ太字にしたけれど、ここで実感したのは、以下の二点である。

  • ネットの方が在庫切れの心配が少ない(と思えてしまう)
  • ネットの方が口コミに多く触れられる分、意外と冷静に買い物できる

もちろんAmazonの評価が全てとは言わないが、その他にもブログなどで情報を集めることはできる。
それに対して、店の展示や店員さんから得た情報は、ゼロだった。

他にも、ヨドバシカメラにデスクライトを買いに行った時、店にほとんど展示されていなくて、展示されているものも在庫がなくて取り寄せに1週間かかるとか、電気毛布を買いに行ったのにまた在庫がなかったりとか、正直、実店舗の品揃えの悪さにはうんざりする。

結局、デスクライトも電気毛布もAmazonで購入してしまった。

★ ★ ★

で、今日はご飯を食べながら、実店舗がネットにどうやったら勝てるんだろうと考えていた。
自分は、どういうときに実店舗で買い物をしただろうか、と。

まず、以下のような点ではリアルはネットに勝てない。
・価格
・口コミ情報の豊富さ
・在庫の豊富さ
・品揃え

逆にネットでは絶対にできないことは、
・直に商品に触れること
・買ってその場で持ち帰ること
・使ってみて、体験すること
などがある。
これらはネットではできないのだが、使ってみて、体験してからネットで購入する「ショールーミング」をやられたらどうしようもない。

ネットを使わない高齢者をターゲットにするのはいいと思うが、問題は、20年後にはネットを使わないような世代はみんな死んでいるということだ。
結局、ネットに飲み込まれてしまうだろう。

それで思ったのは、もう家電量販店はメーカーのものを横に流すだけじゃダメなんじゃないかな、と。
店に置いてあるだけじゃ、ネットと変わらないもん。

だから、ショールーミングする人達は諦めて、思いっきり体験型の陳列に特化したらいいんじゃないかな。
例えば、iPhoneのケースとか箱に入ったまんま大量に飾られてたけど、それじゃネットで買うのと変わらないよね。

そういうのを、実際に自分のiPhoneに取り付けてみることができるようにする。
店員の思い切った主観で、「いま電気屋界で一番クールなiPhoneケース!」みたいなものを紹介する。

ディズニーランドではたいした意味もないディズニーの耳を買う人もいるんだから、楽しくて消費意欲が喚起されるような環境を作れば、みんなその場で買って行ってくれるんじゃないだろうか。

また、例えば、ドライヤーとかだったら、ドライヤー芸人みたいな店員を1人配置して、どんなドライヤーがいいか聞けばどこまでも語れるくらいにする。
実際にドライヤーをかけることができるスペースも用意する。

そういうスペースを用意する代わりに、品揃えを徹底的に揃えるのは諦めて、良い商品の選択と集中を行う。
むしろこれこそが、店員たちの、いや、家電量販店の付加価値だと思う。

「この店に行けば、本当に良い物だけが買える」と。
そういう信頼があれば、いちいち大量の選択肢がなくても気にならない。

むしろ、ネットには大量の品揃えがあることで迷ってしまうから、「その道のプロ」が目利きして選んでくれたなら、そっちの方が安心する。

いまの家電量販店は、とりあえずあるだけ陳列して、こっちが何か買うって言ったら在庫を探してきます、って感じじゃん。
「売ってやろう」っていう意志が感じられないよね。

家電ばっかりの例になってしまったけれど、本屋もDVDレンタルも、もっと工夫の余地はあると思う。
ネットの勢いはこれからも拡大していくだろうけど、真っ向から対向するんじゃなくて強みを活かす余地が。


そんな風に、今日はリアルの店舗を好き勝手妄想して、いじくり回しながら、ちょっと遅めの夕飯を食べていた。
想像の世界を膨らませて、未来を考えるのはけっこう楽しい。

けど、考えれば考えるほど、付け焼き刃の妄想にしかならなくて、やっぱりリアルの店舗は厳しいだろうなぁと感じてしまう。

昔読んだ超有名な本。
レッドオーシャンから抜け出し、競争の無い青い海(=ブルーオーシャン)を創造せよという。
wiiのような従来にない発想のゲーム機が例に挙げられていた。

経済学では競争は推奨されるが、経営学では基本的に競争は避けなければならない。
では、どうやって競争を避けるのか?というのを体系的に方法論として確立したのが、この「ブルーオーシャン戦略」である。