感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

エンジニアはもうちょっと、技術だけじゃなくてお金のことを考えてもいいんじゃないかな

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はてなでこういうことを言うのはすごく気が引けるんだけど・・・。
エンジニアはもっと、お金を儲けることを考えてもいいんじゃないか、と思う。

最近何度かホットエントリに上がる技術に関する哲学系の尖った記事を見て、ちょっとした嫉妬にも似た感情を覚える。
尖ったエンジニアは本当に本当に立派だと思うし、尊敬している。

優れたエンジニアとそうでないエンジニアの生産性の差は100倍なのも事実だし、実際は100じゃきかないくらいの差がある。
で、生産性の源となるのは確固たる技術力で、「自分は技術力を売っていく」という記事には共感する。

それらの記事は「技術を高めることが目的」となっているのだけれど、一方で「技術を手段にしてお金を稼ぐ」という話はけっこう軽んじられているような気がする。
はてなを見てると技術マンセーというか、技術力が全て、技術なくしてエンジニアを語るなかれ。という趣旨の記事がとても多い。

でも、技術を高めることはもちろん大事だとして、
「お金を稼ぐプログラムは、必ずしも最先端の技術で作られているわけではない」
ということも意識してもいいんじゃないかと思う。

つまり、技術が全てではない、ということを。

最近は勢いがなくなっているが、かつて日本中で流行ったmixiGREE、楽天などは文系プログラマーのありきたりな技術によって実装された。
GREEを作った田中さんやmixiを作った笠原さんも、もちろん基本的なプログラミング能力はあるだろうけれど、尖った技術者ではなかっただろう。

誰にでも使えるような技術を使って、日本では誰もやってなかったことをやったから、大金持ちになれた。

レガシーな技術はやっぱりものすごく馬鹿にされるし、たしかに技術力の低さは問題なんだけど、そこにお金を払ってくださる「お客さん」はいるわけで。
技術技術~!と熱くなるのはとても大事だけれど、一方で「金の出処」についてもっと意識しないと、技術者の一人よがりになってしまうはずだ。

だから、「技術以外の目のつけどころ」をもうちょっと意識してもいいんじゃないかな。
レガシーでも、お客さんが喜んでお金を出してくれるもの。
古い技術でもユーザーが使いたいもの。

技術者は、技術だけをリスペクトするんじゃなくて、お金を出してくれるお客さんやユーザーに感謝して、
もっと「自分の内にある技術」だけじゃなくて、「自分の外側のお客さん(ユーザー)」ともっともっと向き合うべきだと思う。

金の匂いを敏感に察知する能力も、技術力と同じくらい、(あるいは目的によっては)技術以上に大事だと思う。

尖った技術を持つエンジニアには憧れる。
オープンソースのコミッタとか、すごくカッコイイと思う。
自分も毎日毎日技術を磨いていこうと思っている。

それでも、「技術(だけ)売っていくんだ」と視野が狭くなるのは避けたい。

特に自分みたいに、幼少期からコンピュータに触れてこなかった人間にとっては「技術だけ」で勝負するよりも、
「組み合わせ」を意識しないと、技術者のレッドオーシャンに埋もれてしまい、確かな価値を提供できないんじゃないかと思っている。

組み合わせというのは、これまでの人生---たとえば、バスケをやってたこととか、金融に興味があることとか、恋愛の経験とか----、と技術の組み合わせだ。

尖った技術力から生まれる圧倒的な生産性の高さ、ではなく、自分の経験から生まれるアイデア×技術の"組み合わせ"で勝負していく、そして金を稼ぐ、という戦い方もアリなんじゃないかな、と思う。

もちろん、アイデア自体に価値はないから、素早く実装して素早くリリースする技術力は必要だけれど。
その実装には必ずしも最先端・最高の技術は必要ないよね、ということ。

必要な技術は自分じゃなくて、お客さんやユーザーが教えてくれる。
技術を学びつつも、それだけにならないようにできるだけ視野を広く持っていたいな、と思っている。

(追記)
なんていうか、登大遊さんのDesktop VPNを使ってみて、より一層、
「こういうの作っちゃう真のギークには絶対勝てない」
と確信した。
こういう幼少期からプログラミングし続けた人は言ってみればプログラミング界のサイヤ人だ。
クリリンがベジータに勝てないみたいに、宇宙人同士の闘いに巻き込まれては討ち死にするだけだ。
別のところでエッジをきかせないと。