感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

国家公務員1種(総合職)試験は超難関なんかじゃない。900時間〜1000時間の勉強時間を確保できれば、独学・予備校無しで普通に合格できる。

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リンク先の記事に、こんな文言があった。
国家公務員試験総合職(旧国家1種試験) 難易度5 超難関

国家公務員総合職試験に独学で合格することは厳しいというかほぼ不可能です。

こうやって不安を煽る予備校が多いけれど、独学で合格できないなんて嘘だ。

こういう記事は、予備校の宣伝記事だと思ったほうがいい。
独学では不可能、だからうちの予備校に来ませんか?という風に。

実は、実際に合格した人を見ていると、半分くらいは独学だ。
少なくとも自分の周りでは、予備校に通っている人ほど不合格になる傾向があった。

なぜか?

公務員試験は試験範囲が広すぎるからだ。

講義はどうしても独学よりもスピードが遅くなる。
講義をとっているという安心感から、どうしても勉強が受動的になる。

結果として、全てを予備校任せにして、予備校と運命を共にしてしまう。


自分の人生は、自分で責任を持たなければならない。

国家公務員は超難関ではない。
しかし、自分の人生をかけるに値するほどには難しい試験である。

自分で計画を立て、何が足りていて、何が足りないのか。
自分の頭で考えなければならない。

予備校はどうしても苦手は教科だけをピンポイントで使うとか、模試を受けるために使うのが一番良いと考えている。

ちなみに、その辺の話はこの本を読むと詳しく書いてある。
予備校に入ろうか迷っている人は必ず読んでおいた方がいい。

公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法 2014年度版

公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法 2014年度版

予備校を盲目的に信じる人は、こういう受験テクニック本を否定する傾向があるが、食わず嫌いをしてはいけない。

恋愛と受験は小手先のテクニックでかなり結果が違ってくるものだからだ。

貪欲に情報を得て、自分で判断すること。
それが受験においても、人生においても最も大切なことだ。

ここでは俺が公務員1種試験に合格した時の経験を赤裸々に述べていく。
国家公務員"総合職"という名前になる前の話だ。とはいえ、難易度はたいした変わらないだろう。

4ヶ月という比較的短い期間で独学で挑戦して合格を勝ち取った。

もう随分前の話だから、自慢をする気はない。
でも自分の経験が、これから夢を持って挑戦する若者のほんの少しでも力になれたらと思っている。

いま、挑戦を悩みながらこの記事を読んでくれている人がいたら、

「こんな奴でも受かったんだから大丈夫だ」
「私も頑張ろう」
「俺も今日からやってやろう」

と思ってくれたら嬉しい。
大丈夫。今から頑張ろうとしている君は、絶対に合格するから。

はじめに

自分は学校でも有名なアホだった。

成績表はほとんど「可」。
サークルとか遊んでばかりで、ろくに授業も出なかった。

進級もギリギリで、第二外国語の単位も落とした。

優等生とははるか遠くにいる、不真面目な大学生だった。

なんの貯金も勝算もなく受験した公務員試験。それも1種だ。
みんなが笑っていたそうだ。

ーー馬鹿だな、就活もしないで。
ーーいや、受かんねぇだろ。
ーーあいつ、終わったな。

そんなことを言われていたと、後で聞いた。

年が明けてから4ヶ月間。
人生でこれ以上ないくらいに勉強した。

なんでこんなに頑張ったかわからない。
途中からは勉強が当たり前になって、なぜ勉強しているのかがわからなくなった。

一日、タイマーで計って、純粋な勉強時間で13時間。
机に向かっていた時間だけなら、16時間はあるだろう。

就活が終わってフラフラと浮かれている友達を見ながら、

「おれ、何やってるんだろう」

と思ったことも何度もある。

全く浮上しない模試の順位を見て、心が折れかけたこともある。
直前まで詰め込んだ。
全く余裕は無かった。
記憶力は人より悪かった。


でも、合格した。
すべてが報われた気がした。


振り返れば、もっと効率のよい勉強をすればよかったと思う。
不細工な勉強の仕方をしていたなぁと思う。3時まで眠い目をこすって。
無理やりコーヒーで目を覚まして。

終わって振り返るからこそ伝えられる、「効率の良い正しい勉強方法」がある。
今日は伝えたいと思っている。

合格するために必要な勉強時間

国家公務員1種(総合職)試験 経済区分に合格するために必要な勉強時間は、一次試験突破までに最低900時間。2次試験突破に1000時間が必要だ。

自分はかなり効率を意識して、4ヶ月でこれくらい勉強した。
合格した席次は真ん中くらいだったけど、正直ギリギリだったと思う。

もっと早く始められる人は、早くやるに越したことはない。
今すぐに、1時間でも多く積み重ねることが、本番の1点につながる。
そして、その1点は人生を変えうるほど重い1点だということを、常に意識するべきだ。

合格証書と合格後

合格証書はこのようなものが送られてくる。

個人情報を隠すためぼかしているが、実際には席次などもちゃんと載っている(画像が悪くて申し訳ない)
1種(総合職)の場合、合格後は3年間資格が有効で、自分はそれを利用して、大学院に進学した。
学部生で受かっておけば、大学院では公務員試験を受けなくても官庁訪問に行くことができるからだ。

以下のリンクを参照する感じだと今も3年間は有効だと思うが、院卒の試験と学部卒の試験で何か違うという話もあるし、制度はよくよく自分で確認してほしい。
http://www.jinji.go.jp/saiyo/soudan01.htm#Q18

Q.採用候補者名簿の有効期間はどれくらいですか。
A.総合職試験、一般職試験(大卒程度試験)は、最終合格者発表日から3年間です。
 一般職試験(高卒者試験、社会人試験(係員級))は、最終合格者発表日から1年間です。

自分は結局民間に進むことにしたから、試験合格後の話は話を聞いたレベルでしかわからない。
官庁訪問では真夏の暑いときに、たくさんの現役官僚たちと話したり、多くの他大学の学生と政策についてディベートするらしい。

かなり過酷な日程になるようだ。
よく語られるのが学歴の問題だが、現在では財務省以外はそんなに学歴にこだわってはいないようだ。どちらかと言うと、試験の席次の方が見られるらしい。席次が悪くても、面接で一緒に働きたいと思ってもらえれば関係ないという話もある。

さらに余談だが、大学院のときに経済産業省の人事の人から電話がかかってきた。
非公式のリクルーターのようだ。

なかなか綺麗な女性で、プライドが高そうだった。
経済産業省では議論が活発で、いつも職員同士論を交わしているらしい。
色々と話したのだが、美人すぎて顔ばっかり見ていたのであまり覚えていない。

試験突破までのスケジュール

まずは冒頭の勉強法の本やこの記事を参考にして、

「いつまでに何を終わらせるか。そのためにはどれくらい時間が必要で、自分はどれくらいの勉強時間が確保できるのか」

をしっかりスケジューリングしてほしい。
自分はこんな感じで、ほぼ日記手帳を使ってスケジュールを書き込んでいた。

いつまでに何を終わらせるかに加えて、日々の勉強の記録もしておくといい。
それはきっと、本番でお守りのように君の自信を守ってくれる。

ちなみに、国1合格までの時間が900時間~1000時間というのは実際に手帳に書いていた記録を計算したものだ。
タイマーで勉強時間を計っていたので当てずっぽうで言っているわけではない。
勉強時間を増やすための工夫などは、以下の記事に書いてあるので参考にしてほしい。
http://programming-10000.hatenadiary.jp/entry/20130925/1380113202

教養試験突破のために絶対買ったほうがいい本

ここに載せる本は、国家公務員総合職だけではなく地方上級や国家公務員一般職などあらゆる公務員試験に有効で、必須とも言える本だ。
合格したければ迷わず本屋に直行するか、この場でAmazonで購入した方がいい。
それくらい「合格する人にとっては常識的な本」を紹介する。

教養試験対策は基本的に大学受験用のテキストを使う。

なぜか?解説が詳しいからだ。

大学受験用の本はものすごい数の本が出版されている。
公務員試験に比べて熾烈な出版競争の末、素晴らしい本だけが生き残る。

競合が多いから、わかりづらくて使えない本だと全く売れないのだ。
だからこそ、定評のある大学受験用の本は素晴らしい。

これを使わない手はない。
迷わず基礎固めに利用しよう。

教養試験対策の手順としては、大学受験用のテキストで基礎を固め→過去問をやって解答力を鍛えるという順番になる。順番というか、交互に補完していくイメージだ。

教養科目の「教科書」として使うのは「センター試験○○の点数が面白いほどとれる本」シリーズ。

生物、倫理、地理、政治経済、現代社会など、暗記系のサブ科目的なものに特に効果がある。
生物と地学は特に神本で、理解させることを重視して説明してくれるので、記憶への定着が全然違った。
記憶の定着が早いということは、時間が節約できるということだ。こういう積み重ねが合格を掴む。
センター試験地学の点数が面白いほどとれる本
決定版 センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本 (センター試験の点数が面白いほどとれる本)
決定版 センター試験 倫理の点数が面白いほどとれる本
センター試験 現代社会の点数が面白いほどとれる本
などなど。

あと、地理と日本史は全体像を掴むために、東進ハイスクールのテキストも使った。
「なぜ、それが起こったか?」
「どうして、その地域ではこういう気候になるのか?」
を丁寧に噛み砕いて説明してくれる。

筋道立てて記憶したものは忘れないし、本番でも思い出すことができる。
山岡の地理B教室―大学受験地理 (Part1) (東進ブックス―気鋭の講師シリーズ)
金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本―原始・古代史 (東進ブックス―名人の授業)
もちろんどんなに素晴らしい本でも復習は必ず4回以上しなければいけない。
復習なしで何かを記憶できる人間はいない。

復習こそが試験勉強の肝だということは、絶対に忘れないでほしい。

ちなみに数学や英語、国語(文章理解)などはあまり費用対効果は高くないので、スー過去をやる程度に留めたほうがいい。

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ3 文章理解・資料解釈 改訂版

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ3 文章理解・資料解釈 改訂版

どの教養科目についても、スー過去レベルの全ての問題に、スラスラ答えられるレベルに達することがポイントである。

スーパー過去問ゼミは公務員試験のバイブルで、これだけやって国1の一次試験を突破した後輩もいる。とにかく、スー過去。まずはスー過去。
こいつを頭に叩き込むことが合格の最低条件であり、かつ十分条件にもなりうるのだ。

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ3 憲法 (公務員試験新スーパー過去問ゼミ3)

公務員試験 新スーパー過去問ゼミ3 憲法 (公務員試験新スーパー過去問ゼミ3)

判断推理・数敵推理

みんなが苦手な判断推理などについては、「畑中」シリーズをやっておこう。
定番中の定番だが、畑中だけ繰り返しやっておけばいい。それ以上追いかけるのは費用対効果が悪すぎる。
僕も判断推理、数敵推理はスー過去までやらず、畑中シリーズをひたすら繰り返して試験を迎えた。
「天下無敵」と「大革命」は両方やっておこう。

畑中敦子の天下無敵の数的処理!(1)判断推理・空間把握編

畑中敦子の天下無敵の数的処理!(1)判断推理・空間把握編

畑中敦子の数的推理の大革命! (公務員試験・専任講師シリーズ)

畑中敦子の数的推理の大革命! (公務員試験・専任講師シリーズ)

ちなみに、畑中シリーズは就活のSPI対策にも非常に有効だ。
畑中レベルができれば、就活のSPIなど赤子の手をひねるくらいの気持ちでクリアすることができる。
[テストセンター対応]これが本当のSPI3だ! 【2015年度版】

[テストセンター対応]これが本当のSPI3だ! 【2015年度版】

この辺までが国家公務員1種(総合職)の基礎ライン、2種(一般職?)・地方上級では合格ラインとなる。
国家公務員1種レベルの問題に対応するためには、上記に加えて「国家1種教養試験 過去問500」もやっておく。

この問題集もやっておくことで、1種レベルの問題に慣れることができる。

最後に足りない分を模試を受けまくって補完すれば国1も合格ラインに到達できる。

官僚たちの夏

ここからは余談だ。
友達はけっこう官僚の道に進んだんだけど、以前久しぶりに会って給料の話をした。
社会人2年目で月々の額面給料は35万くらいと言っていた気がする。
残業は噂通り、相当多いらしい。
ただ、2年目で国際的な会議に出席したりもしているようで、仕事の規模もなんか大きくて羨ましかった。

官僚の給料の話はうさみのりやさんのブログなどに詳しく載っているので、
そっちが参考になるだろう(下ネタがあるリンクは貼れないが「うさみのりや ブログ」などで検索してください)

自分がすごくお世話になったある省庁の官僚(東大卒・40歳)が言っていた。

「自分は給料では東大の同期には全然かなわない。周りのやつがいい車に乗ってて羨ましくなることもあるさ。
でも俺は生まれ変わっても、もう一回この省庁で、国民のために働きたい。政策を考えたい」

と言ってた。
世間で言われている官僚のイメージとはおよそ似つかわしくない、まっすぐな目で。
嘘偽りない本音で、国の未来を語っていた。

そして、「自分は政策のプロだ」と。プライドを持って仕事をしていた。
本当に立派な人だと思う。

大変そうな仕事だけど、やっぱりスケールも影響力も大きくて、やりがいがある仕事みたいだ。
自分は官僚の道に進むことはなかったけれど、この記事を読んでくれた人は頑張って欲しい。
道は違えど、一緒にこの国をもっと良くしていこう。

ちなみに以下は、某省庁の人と盛り上がった本。

官僚たちの夏 (新潮文庫)

官僚たちの夏 (新潮文庫)

やっぱり、こういう本を読むと胸が熱くなるみたいだ。
国家公務員になりたい人は一度は読んでおくべき本だと思う。