感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

DQNとの闘いの歴史

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DQN関連のエントリーをよく見るので、自分とDQNの歴史を書く。

私は、DQNに憧れていた。

元々生まれは田舎だ。

田舎の公立中学において、DQNとは、力の象徴だった。

マルボロメンソールライトというタバコをふかし、耳に安全ピンで穴を開け、ダボダボのスボンを引きずって歩いた。
紺色のスクールバッグには「喧嘩上等」という文字を書き、10m歩くごとになぜか路上に唾を吐く。

そんなDQNに憧れていた。

DQNはサラリーマン以上に縦社会だ。
一番強いヤツを頂点にヒエラルキーを形成し、強いヤツには必ずかわいい彼女がいた。
DQNの取り巻きとなる女の子は露出が多く、みんな巨乳だった。

そんなDQNに憧れ、羨み、そしてDQNの仲間になったが、それでも私は童貞だった。

なぜかというと、弱かったからだ。ヒエラルキーの最下層にいた。DQN界のシュードラだった。
しかし、DQNの仲間になるべく、いじられポジションの座を確立し、とりあえず一緒にいる感を醸し出して歩いた。
そうすると、自分まで強くなった気がしたが、当然彼女はできなかった。

結局タバコはむせて全然吸えなくて、生まれ故郷の冬は息が白くなるくらい寒かったのだけれど、口から出る白い息で輪っかを作る練習をした。
DQNの王は、「鯉の滝のぼり」という技を使っていた。口から吐いた煙を鼻から吸う技で、それができたらDQN界の中堅だった。

私の中学生活は、中途半端なDQNで終わった。

高校はなぜか進学校に通った。
そこに強いDQNはいなかった。

「ほんとのワタシ、デビュー!」

と、ワンデーアキュビューを付けたような気分で登校し、一番びっくりしたのが「授業中が静か」なことだった。
誰も喋る人がいない授業は退屈で、DQNの存在が恋しくなった。

しかし、周りにDQNはいなく、どちらかというと自分だけ中途半端なDQNな感じだった。
結局DQNになりきれず、高校生活は部活と英語の構文テストなるものに費やして終わった。

大学に入ると、一時期スロットにハマった。
当時のスロットは4号機なるもので、確率を計算し、期待値がプラスになる台を無感情に打つことができれば、必ず最終的には勝つことができた。

勝つためには情報が非常に重要だった。
ホールの傾向を掴むために前日の閉店間際に下見をし、回転数をメモし、翌日の朝に狙い台を打つ。
暇な大学生ならではの戦略で、月にけっこうな額を稼ぐことができた。

そうやって順調に稼いでいると、同じようなことをするDQNが必ず現れる。
平日の日中から暇なのは、大学生かDQNと相場が決まっているからだ。

ある朝、パチンコ屋に並んでいると、金髪のDQNが睨みつけてきた。

「おいお前よ、ここは俺のホールなんだよ。プラップラしてんじゃねぇよ。ぶっ殺すぞ」

と。
DQN得意の意味不明な理屈だ。

私は憤り、DQNの胸ぐらを掴んで持ち上げ、苦しそうにするDQNの顔を引き寄せ、耳元で
「絡む相手間違えたんじゃねぇのか?貴様、まだ言うか?」
と囁き、するとDQNは悔しそうに俺の手を振り払い、立ち去っていった・・・

というのは全部嘘で、

「す、すいません、もう来ませんから!」

と言って、私は慌ててパチンコ屋から逃げたのだった。

他にも、色んな所で、色んなDQNに絡まれる。
あいつら、なんなんだ。

彼女との待ち合わせ場所に向かうときに、彼女がDQNにナンパされていたので、

「彼女なんでやめてくれますか」

DQNを振り払った。
するとDQNは後をつけてきて、

「俺に手を上げやがったな?」

とデート中にも関わらず因縁をつけてきた。

当然私は、
「当たり前だ。お前もナンパする相手が悪かったな。誰の彼女に声をかけたと思っている?」
と応戦し、DQNを一撃で道に沈めた・・・・

というのは全部嘘で、

「あ、すいませんすいません、彼女の前で格好つけたかっただけっす!すいません!」

となぜか謝り、謝っているのにDQNは全く聞き入れてくれなかった。

結局彼女が

「警察呼ぶよ」

と言うとDQNは去り、後のデートが大変気まずいものになった。

その後彼女とご飯を食べていると、彼女は悔しさで涙ぐんでいた。
なので私はこう釈明した。

「実は、俺はあのDQNを倒すことができた。
が、お前は『韓信の股くぐり』という話を知っているか?

韓信は中国の偉大な武将だ。
その韓信さんがDQNに絡まれたとき、こう言われた。

『お前の腰についている刀は飾りか?悔しかったらそれで斬りつけてみろ。できないなら俺の股をくぐれ』

と言われた。
韓信はそのDQNを斬ることができたのだが、そうしなかった。
なぜなら、高い志があったからだ。

「恥は一時、志は一生。ここでこいつを切り殺しても何の得もなく、それどころか仇持ちになってしまうだけだ」と冷静に判断していたから、韓信はそいつを斬らなかった。

おれも韓信と同じように志があるから、DQNを倒さなかったんだ」

彼女は一切笑うことなく、その翌日、私は別れを告げられた。

いつの世も、自分を守ってくれない男に魅力を感じないのが女性というものだ。
私はそれ以来、いつDQNに絡まれてもいいように、毎日筋トレを続けている。

私はかつてDQNに憧れ、DQNを追い求め、DQNに近づこうとした。

進学校に進み、大学に入ってDQNと離れたと思っていたら、今度はDQNの方から私に近づくようになった。
それもイチャモンつけるという意味で。

DQNに理屈は通じない。
強さを誇示し、目立つことが全てだからだ。
かつてDQN界に足を踏み入れていたからこそわかる。

最近のDQN関連のエントリはけっこう身につまされるものがある。
しかし、現実問題、実生活において、どこかの遠いところにいるDQNが冷蔵庫に入ろうと、自分にはほとんど関係ない。

遠くの炎上について考察するよりも、明日にでも起こりうる自分への災厄(DQNに絡まれること)に対して、備えるべきである。

DQNはいつ絡んでくるかわからない、天災のようなものだ。
繰り返すが、理屈など無く、気に入らなかったら因縁をつけるのがDQNの特徴だ。

対抗策は色々とあるが、物心ついたときからDQNに絡まれ続けた私が有効な対策を3つ上げるとしたら、

  • 逃げ足を鍛える
  • 上半身の筋トレをして、強そうに見せる
  • 偽の警察手帳を常備する

といったところだろう。

なお、彼女がいるときは、決して臆してはならない。
先に彼女を逃して、時間を稼いだ後に、隙を見て逃げるといいだろう。
彼女に逃げる姿を見られてはならない。
そうするときっと、私のように振られることになる。

さて、今日は金曜日。
DQNに勝つために、筋力トレーニングを始めよう。