感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

グリーを嫌いになれない。

<スポンサーリンク>

個人情報に関係することなので、慎重に書く。
新人の頃、リクルートエージェントが主催するイベントに参加した。
エンジニアの未来を啓蒙するようなイベントで、そこには多くの人が集まった。

リクルートエージェントは転職支援の会社なので、参加者にはリクルートエージェントの担当者の方から電話がかかってくることがあるようだ。
僕もたまたまなのか電話がかかってきて、グリーやDeNAの人と会ってみないか、と聞かれた。

当時はソーシャルゲーム全盛期の一歩手前。
ソシャゲバブルの夜明けといった時代だった。

システムの右も左もわからず、

public static void main(String[] args) {
	System.out.println("hello, world!");
}

もソラで書けないレベルの僕だったが、何がなんだかわからぬうちに、転職活動らしきものに巻き込まれていくことになる(これは決して悪い経験ではなく、感謝している。)

当時はソーシャルゲームにはあまり良い印象というのは持ってはいなかったのだが、グリーやDeNAの方々と会っていくうちに、その根っこにある明るさと、技術に対する前向きな姿勢に感動した。
(その当時の)僕がSIerで見てきた縦割りの、「とりあえず課長に連絡をしなければ、調査のためにサーバにログインことも許されず、若手の意見は基本的に否定されがち」な、ピラミッド型の組織と違い、個々の裁量が大きく、何より「自分の仕事で成果が出た」という実感を感じられる組織であるように感じた。
(これはSIerの中でもチームによって全然違う。今のチームは若手の意見を尊重してくれるし、息苦しさは無い)

中でもグリーの役員の方が話していたことが、今でもすごく印象に残っている。

「今の担当しているプロジェクトを通じて、社員を育てたい。日本発の、世界に通用する成功例を残したい。
それが会社に貢献し、世の中にも貢献することにつながると思っているから」

「いつも会社から出た後、軽く興奮している。仕事のことを考えている。
だって、やった仕事が成果になって見えるし、社員一丸となって、前向きなビジョンを共有している」

「ソーシャルゲームに限らない。インターネットを通じて世界を良くすることが目的」

GoogleTwitterだけじゃなく、日本のITの会社が世界で通用する先駆けになりたい」

文字にするとキレイごとのように見えるし、結果として今、それがうまくいっているとは限らないが、
実際に話しているときの目がすごくキラキラと輝いていていて、まるで夢を語る少年のようだった。
その役員の方は30代前半の方だったのだけれど、30代でここまで世界を見て、夢を語れる人に初めて出会った。

何より、何百人といる社員の成長にコミットし、会社の運営に責任をもっている姿がかっこ良いと思った。
聞いていてワクワクしたし、もっと話したいと思った。

一方で、僕がニガテだった上司は、飲み会でいつも仕事の話をするのだけれど、話を聞かされるたびにウンザリしていた。
「お前なぁ、仕事っていうのはな、きたものは全部引き受けなきゃダメなんだよ」
「仕事は●●だよ」
「仕事とは〜(何を話していたか覚えていない)」

毎度毎度「俺様の成功事例」を聞かされ、そのたびに「へぇ〜すごいっすねー」と言っていた。
一度だけ、

「●●さんは、仕事を通じて何か達成したい夢とか、志ってあったりするのですか??」

と聞いてみたのだが、一瞬言葉に詰まり、

「お前らを一人前に育てることが社会貢献になるんだよ」

と言っていた(余計なお世話だ)
全然胸に響かなかった。そこに本気の志を感じなかったし、事実仕事からそんな様子を見ることができなかったからだ。

ソーシャルゲームはやったことは無いが、ボタンをタップして、なんかカードが出てきて、明らかに教育水準が低い人向けの幼稚な言葉で語りかける、ゲームというか作業のようなイメージがある。

とても失礼な物言いになってしまうけれど、、、

上記のような作業において、射幸心を煽って課金させるソーシャルゲームのビジネスモデルは世間的に見てあまりイメージが良いものではない(そこに対価が払われている限り、価値が無いということでは全くない)

未成年の射幸心を煽り課金させる方式は、まだ改善の余地が残されているように思う。
ちなみにパズドラはみんな楽しそうにやってるね。

ソーシャルゲームに対する評判はあまり良いものではなく、よく2chでは叩かれていたりする。
実際この稼ぎ方、どうなのかなーと思うこともある。
それでも、やっぱり僕はグリーを嫌いになれない。
中の人達が本当に格好いいと思ったからだ。

一度好きになった人を忘れられない乙女のように、一度好きになったグリーは嫌いになれない。
応援したい。

あのとき語ってくれた

「ソーシャルゲームが全てではない」

「インターネットを通じて世の中を良くしたい」

という言葉はきっと本音だったと思うし、あのかっこ良い役員の方が皆そう考えている限り、今はちょっと躓いてしまっても、その経験を活かしてまた復活できると思っている。