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感謝のプログラミング 10000時間

たどり着いた結果(さき)は、感謝でした。

【読書 11時間目】山口真由さんがすごい件と竜馬がゆくとスプートニクの恋人

感想文
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東大法学部を首席で卒業した山口真由さんの勉強法がネットで話題になっていた。

私の勉強法はこうです。
たとえば、教科書や副読本などは7回読みます。7回読めば、だいたい覚えられるものです。
ことさら暗記しようとせずに、7回読めば、最後は本を見なくても思考をたどれるようになります。
ただし、司法試験の勉強では40回読みました。勉強というより精神修養ですね。
1日に19時間半勉強しましたから。睡眠は3時間。
食事は1回20分が3回で、入浴が30分。洗面器に水を張っておいて、眠たくなると足を入れて眠気を吹き飛ばすんです。
幻聴を経験したのもそのころでした。
努力ではだれにも負けません。

すごいと思う。
一日19時間の勉強は本当にすごい。そして結果を残していることも。

僕は山口さんみたいに、こんなに短期間で知識を詰め込むことはきっとできないだろう。
聞くだけで苦痛な授業なのに、首席で卒業なんて絶対無理だ。試験に合格するよりも退屈な大学の授業で寝ないことの方が難しい。

ところで、試験の勉強と異なるのが「社会人の勉強」である。
まず、これは区切られた期間と範囲がない。学ぶべきことは無限にある。
また、誰かに強制されることもあまりないし、勉強したことが評価されることもない。

会社で出した結果が全てで、勉強したかどうかは誰も見ていないからだ。

それでも小さなことを積み重ねていくこと。休まないこと。それが大事だと思っている。
社会人の勉強は20時間を1日やるというより、月曜日から金曜日まで毎日4時間勉強して合計20時間やり、かつ昼間の仕事もちゃんと集中してこなす必要がある。
勉強は仕事ではないからだ。本業で勉強ができないからこそ、休まないことが大切になる。
一日は主に仕事の時間に取るから、まとまった勉強の時間が取りづらいからだ。

そして、休まないことは、学生よりも社会人のほうがずっと難しい。
1つには、勉強が本業でないこともある。
勉強そのものが結果に直につながらない場合も多い。

さらに、社会人は試験勉強に集中できる大学生や高校生よりも圧倒的に誘惑が多い。
大学生は自由だが、それは学ぶなら学ぶことに集中する自由もあるということだ。
社会人が勉強を続けるということ。それは、強い意志で友達の誘いを断り、会社の飲み会は最低限に抑え、無駄な寄り道をなくし、まっすぐに帰り、
たとえ昼間にしんどいミーティングがあったとしても、辛い失敗があったとしても、嬉しいことがあったとしても、淡々と机に向かって勉強する。

そういう姿勢が求められる。
そして、そういう小さな努力こそが、いつかわからないけど、実を結ぶと信じて、自分もがんばりたい。
休みの日くらいは山口さんの4分の3くらい頑張りたいなぁと思いつつ、いまは読書の時間。笑

★★

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)

竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)


「門出の花」
末弟の竜馬に幼少のころ剣術の手ほどきをしたのは、この三つ年上の乙女である。

竜馬は十二になっても寝小便をするくせがなおらず、近所のこどもたちから「坂本の寝小便たれ」とからかわれた。
からかわれても竜馬は気が弱くて言いかえしもできず、すぐ泣いた。

「あの子は、拙者には教えかねます。お手もとでお教えなされたほうが、よろしかろう」
見はなされたのである。

竜馬はつよい。日野屋弁治は小栗流の目録を与えた。わずか19歳である。

いよいよ、竜馬が江戸へたつ日がきた。嘉永6年3月17日である。

いつ、頭上から岩石がふってきても、平然と死ねる工夫をしながら、ひたすらにそのつもりで歩く。岩石を避けず、受け止めず、頭上に来れば平然と迎え、無に帰することができる工夫である。

後年、かれは口ぐせのようにいった。
「衆人がみな善をするなら、おのれひとりだけは悪をしろ。逆も、またしかり。英雄とは、自分だけの道をあるくやつのことだ。

★★

スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人 (講談社文庫)


2.
ぼくはもちろん古い鉄床のようにぐっすり眠っていた。

網膜に映しだされたイメージと、それを受け取って分析する脳の部位がかみあっていないのだ。おばあさんが針に糸を通せないみたいに。

こうして受話器を手にもっていても、崩れかけた石垣を1人で支えているような気分なんだ。

すみれはいつもより心もち上品に微笑んだ。「少しそのへんを散歩しない?」

四月も終わりに近い、よく晴れた日曜日の夕方だった。
ゆるやかな風が吹いて、若い娘たちのスカートの裾を柔らかく揺らせ、若い樹木の放つのびのびとした匂いを運んできた。

目を閉じるとカップとソーサーがかたかたとふれ合う音が遠い潮騒みたいに聞こえた。

「元気だよ。春先のモルダウ河みたいに」

3.
春の大地を黒く湿らせ、その下に潜む名もなき生き物たちを静かにこぶする優しく柔らかな雨だった。

もう一度ミュウに会えるのだと思うと胸がざわめいて、何をしてもうまく手につかなかった。
まるで丘のてっぺんに立って風に吹かれているみたいな気持ちだ。